公認会計士試験2024、合格率7.4%…合格者数は4年連続増
公認会計士・監査審査会は2024年11月15日、公認会計士試験の合格発表を行った。最終合格者は1,603人、合格率は7.4%。合格者数は4年連続で増加した一方、合格率は8年連続で低下し、2006年以降、過去2番目に低い割合となった。 【画像】年別合格者調
2024年度(令和7年度)の公認会計士試験受験者数は2万1,573人。このうち短答式試験を1万9,564人が受験し、2,345人が合格。短答式試験の合格者に短答式試験免除者2,009人をあわせた4,354人が論文式試験を受験した。最終合格者数は1,603人で2020年(令和2年)以降、4年連続で増加した一方、最終合格率は7.4%で前年度より0.2ポイント減少。8年連続の低下となり、2006年(平成18年)以降の試験で2番目に低い合格率となった。
合格者の平均年齢は24.6歳、最高年齢は54歳、最低年齢は17歳。合格者の性別は、男性1,244人(77.6%)、女性359人(22.4%)。
合格者の学歴は、「大学卒業(短大含む)」46.6%がもっとも多く、ついで「大学在学(短大含む)」37.7%、「高校卒業」6.4%、「大学院修了」3.7%、「会計専門職大学院修了」1.7%、「その他」1.6%。「会計専門職大学院在学」1.3%、「大学院在学」0.9%。
合格者を職業別にみると、「学生」53.7%がもっとも多く、「無職」24.6%、「会社員」6.8%、「専修学校・各種学校受講生」6.3%、「会計事務所員」4.6%、「その他」2.4%、「公務員」1.4%など。「学生」と「専修学校・各種学校受講生」が60%を占めた。
公認会計士の資格は、監査業務が行える唯一の国家資格。金融庁の公認会計士・監査審査会が実施する公認会計士試験は、短答式試験(年2回実施)と論文式試験(年1回実施)の1段階2回。両方の試験に合格した最終合格者は、3年以上の業務補助等の期間を経て、会計教育研修機構が実施する実務補習を受講。日本公認会計士協会による修了考査に合格した後、内閣総理大臣の確認を受けて、公認会計士となる資格が与えられる。
リセマム 川端珠紀