アトレティコ、一時2点ビハインドも94分のグリーズマン弾でセビージャに劇的勝利!破竹の公式戦9連勝でラ・リーガ優勝争いに名乗り
8日のラ・リーガ第15節、アトレティコ・マドリーは本拠地リヤド・エア・メトロポリターノでのセビージャ戦を4-3で制した。 シーズン序盤こそつまずいたものの現在は公式戦8連勝、ラ・リーガ4連勝と大型補強の効果がいよいよ表れ始めたアトレティコ。バルセロナとレアル・マドリーの調子が完全ではない状況で、このまま優勝争いに割り込みたいところだ。 シメオネ監督はこのセビージャ戦で、GKオブラク、DFジョレンテ、ヒメネス、ラングレ、ハビ・ガラン、MFジュリアーノ、デ・ポール、パブロ・バリオス、ギャラガー、FWグリーズマン、グリアン・アルバレスを先発させている。 前半、アトレティコがスコアを動かしたのは10分のことだった。セットプレーの流れから、ペナルティーエリア手前のデ・ポールが右足のシュートでネットを揺らした。 幸先よく先制したアトレティコだったが、セビージャの反撃を受けることに。まず12分、CKの流れからルケバキオに強烈な右足のシュートを決められて、スコアをタイに戻される。さらに33分には、前のめりになったところで速攻を仕掛けられ、ペケのお膳立てからイサーク・ロメロの逆転弾を許してしまった。 ビハインドを負ったアトレティコは44分、デ・ポールのスルーパスからフリアン・アルバレスがDFラインを抜け出してシュートを決め切ったが、これはオフサイドの判定に。結局、1-2で試合を折り返している。 迎えた後半、アトレティコは攻撃意識が空回りし、56分にはセビージャの3点目を許す。ピミエンタ監督のチームは、流れるような連係プレーからキケ・ソラスがクロスを送り、最後はフアンルがシュートを決め切っている。 さらに苦しくなったアトレティコだったが、61分に希望を灯すゴールが生まれた。ピッチ中央でパブロ・バリオスが果敢な縦パスを送ると、前線のグリーズマンが左足で巧みにボールをトラップして、そのままペナルティーエリア内に侵入。背番号7は冷静な右足のシュートでGKアルバロを破っている。 1点差に追いついたシメオネ監督は63分にデ・ポール、ギャラガーをピッチから下げてコケ、スルロットを投入。さらに74分にはフリアン・アルバレス、ジュリアーノをコレア、サムエウ・リーノに代えている。 メトロポリターノの「アトレーティ! アトレーティ!」のかけ声に背中を押されて猛攻を見せるアトレティコは、80分にその執念を結実させた。ペナルティーエリア手前のリーノが左足を思い切り降ると、ボールはアルバロの横っ飛びもむなしく、枠内左に飛び込んだ。 アトレティコは終盤も、アディショナルタイムも懸命に攻め続け、94分についに逆転ゴールを決めた! 左サイドのサムエウ・リーノのクロスを、ペナルティーエリア付近のグリーズマンが巧みにトラップ。ワンタッチで前に出して、反応し切れない相手DFを転ばせてから、左足のシュートでネットを揺らした。 アトレティコはこの1点のリードを最後まで守り切り、公式戦9連勝、ラ・リーガ5連勝を達成。1試合消化が多い首位バルセロナと勝ち点3差、2位レアル・マドリーと勝ち点1差で3位につけている。