【競輪】防府記念で松本貴治が通算3回目のG3優勝 同記念7連覇を狙った清水裕友は5着
「周防国府杯争奪戦・G3」(4日、防府) 最終日12Rで決勝戦が行われ、松本貴治(30)=愛媛・111期・S1=が、最終2角手前4番手からまくって1着。7月の佐世保ミッドナイト以来で通算3回目のG3優勝を飾り、賞金520万円を獲得した。松本マークの小岩大介(大分)が2着、茨城勢後位から伸びた武藤龍生(埼玉)が3着に入り、3連単は7万円台の高配当で決着。防府記念7連覇を狙った清水裕友(山口)は5着と敗れた。 断トツの1番人気を背負い、7連覇の懸かった清水裕を負かしたのは、中団を確保してまくった松本貴だった。 レースは清水がスタートを決めて、太田海也(岡山)-清水-桑原大志(山口)、松本-小岩、単騎の菅田壱道(宮城)、吉田拓矢-杉森輝大(ともに茨城)-武藤で周回を重ねる。残り3周より前から関東トリオが上昇し、早くも中国トリオにプレッシャーをかけるが、誘導員退避と同時に太田が噴かして前団を譲らず、関東トリオは7~9番手に戻る。太田は打鐘過ぎから再加速。4角から吉田拓が巻き返してきたが、5番手外に行くまでに失速。最終2角手前から松本が一撃。番手の清水が抵抗したが、3角過ぎで松本が出切り、そのまま先頭でゴールした。 今場所はずっと清水で話題が持ち切り。防府記念7連覇が懸かっていたが、松本があっさりとまくって打ち砕いた。「(道中で)余裕がありましたね。思った以上に出て(進んで)ビックリしました」。4日間制のG3制覇は2021年1月の地元松山記念以来で2回目。来年のG1・競輪祭の出場権も獲得できた。「自力でも人の後ろでも、そのラインの力になれるように頑張ります」。次の出番は今年のG1・競輪祭(19~24日・小倉)。防府記念優勝で勢いが加速した松本は、夜の小倉でも大暴れだ。