河村勇輝の同僚ルーキーも要チェック…NBAドラフト指名順位以上の活躍を見せた“掘り出しもの”3選
■ 期待以上かも…“スティール”にフォーカス
NBAはプレシーズン期間が終了。球団は10月23日(現地時間22日)のシーズン開幕に向けて、最終調整を進めている。 NBAドラフト2024は、お世辞にも派手な注目を集めたとは言い難い。しかし、プレシーズンでは1位指名のザカリー・リザシェイが平均16.0得点を記録し、河村勇輝の同僚であるザック・イディーも新人王候補に名乗りを上げるほどの存在感を示している。 ドラフトの名物は上位指名選手の動向だけではない。3度のMVPを獲得したニコラ・ヨキッチは2014年の全体41位指名であり、「ヒート・カルチャー」の心臓であるジミー・バトラーも2011年のドラフトでは30位指名だったように、指名順位以上の活躍を披露してくれる“スティール”の醍醐味もある。 現地メディア『Bleacher Report』はプレシーズン期間中に、上位指名選手以外で印象を残したルーキーを厳選。サンプルこそ少ないものの、いずれの新人も指名順位以上の活躍を見せている。
■ 総合力ピカイチの大型ガード
球団は若さを魅力とし、大学在学期間わずか1年でドラフトにエントリーするワン・アンド・ダンのプレーヤーを好む傾向にあるが、近年は八村塁やハイメ・ハケスJr.のようにNCAAでしっかりと基礎とコート経験を養った選手の台頭が目立っている。キャバリアーズのジェイロン・タイソンもその例にあたるプレーヤーであり、テキサス工科大学やカリフォルニア大学バークレー校を渡り歩いた苦労人は、ケニー・アトキンソンHCを納得させるに十分なアピールをしている。 タイソンは要所でセンスを光らせる198センチの大型ガードであり、プレシーズンマッチでは4試合に出場して平均16.0分のプレータイムが与えられ、7.0得点、4.3リバウンド、1.3アシストを記録。ロスターの構成によってスコアリングと、ゲームを回すファシリテーターの役割を担うことができ、サマーリーグではトリプルダブルに匹敵する数字を残したように、彼の持つ総合力の高さはキャバリアーズのローテーションを上質に補完してくれるだろう。