「楽しめば結果ついてくる」 立命館大軟式野球部が選手権制し「2冠」
全日本大学軟式野球選手権大会の決勝が17日、堺市中区のくら寿司スタジアム堺であり、立命館大が白鴎大を4―3で下し、初優勝した。立命館大は8月にあった全日本大学軟式野球選抜大会に続く、「2冠」を達成した。 【写真】優勝を果たし、マウンドに駆け寄る立命館大の選手たち シーソーゲームとなった決勝は8回に下條拓人選手が適時打を放ち、激戦に終止符を打った。今大会は5番を打つも無安打が続き、打順を7番に降格されていた。一塁方向に振りぬいた打球は、一塁手の手前で大きく跳ねて外野に抜ける適時打となった。「悩んでいた中で最後に一本出てほっとした」と胸をなでおろした。 勝利に向かって全員が同じ方向を向き、つかみ取った頂点。同部のモットーは「エンジョイベースボール」だ。歓喜の輪の中で頰をぬらしていたのは主将の安井響輝(なるき)選手。8月に創部史上初の日本一を達成した直後の代替わりで主将に就任した。前の代と比較されることもあり、重圧もあった。だからこそ重圧を押しのけての優勝の味は格別だった。「楽しんだら結果はついてくると信じていた」と前を向いた。 学生監督の多治見蒼さんは「優勝で大学野球生活を締めくくることができてよかった」と喜びを爆発させた。(渡辺大樹)