最新iPhone 16、実際に触った「AIスマホ」としての評価 iPhone 16だからできることは、現時点で「ない」
日本語環境で使う筆者とすれば、2025年に開始されるというリストに入ったことは、うれしいニュースだ。個人的には、もっと後になるのではないかとも思っていたので、意外でもある。ただし2025年は12月31日まであるわけで、Apple Intelligenceが日本語対応する時期には、かなり大きな幅がある。 要するに9月発売のタイミングで手に入れたとしても、iPhone 16を「AIスマホ」として活用できるのは、10月にアメリカ、年内は英語圏の各国に限られる。つまりAIスマホだけを目当てにiPhone 16を手に入れるのは、利にかなった選択ではないだろう。
AIサービスは機械翻訳などを駆使して、開発言語である英語に直して大規模言語モデルによる処理を行い、再び英語から使用言語に戻して結果を返すことで、多言語対応を果たすこともできる。 しかしアップルとしては、文化的な背景も含めての言語対応を進める意向で、単なる翻訳での多言語対応を急がない考えだ。 ■2. iPhone 16だからこそできることは? アップルは今回のiPhone 16シリーズを、Apple Intelligenceを実行することを念頭に設計した点をアピールし、AIスマホとしての買い替え需要を盛り上げたい考えだ。
ただ、既存のiPhone 15 Pro/Pro Maxも、Apple Intelligenceを利用できる。では、iPhone 15 ProとiPhone 16シリーズの間で、利用できるApple Intelligenceに差があるのだろうか? 結論から言えば、現時点では「ない」。 テキストの修正や翻訳などを行うWriting Tools、絵文字や画像を生成できる機能、Siriの進化といったApple Intelligenceの機能は、iPhone 15 Proでも、iPhone 16シリーズでも、同じように使うことができる。