米NYで台湾デザイナーのファッションショー 現地アジア人団体が主催
(ニューヨーク中央社)米ニューヨークの台北駐ニューヨーク経済文化弁事処文化センターで22日、台湾のファッションデザイナー2人に焦点を当てたファッションショーが行われた。現地のアジア人でつくる団体、アジアン・イン・ニューヨークが主催した。 同団体は2008年の創立以来、アジアのデザイナーやモデルにスポットライトを当てたファッションショーを実施しており、近年は毎年、台湾のデザイナーを主題にしたファッションショーを開催している。今年は台湾出身のアレクサンダー・キング・チェン(陳科維)さんと陳凱婷さんの新作を紹介した。 アレクサンダーさんは未来感あふれる新作を発表。ステージの演出には台湾のダンサー、簡珮如さんが参加し、モデルは簡さんが振り付けしたダンスを披露して新作をアピールした。 陳凱婷さんの新作は、得意のプリント技術を用い、布を立体的にすることで、体のラインの構造を打ち破った。陳さんは今回発表した新作について、病床に伏す祖母からインスピレーションを受けたと話す。服の模様は祖母のエックス線写真を基にしてデザインしたといい、弱さやもろさに直面した時に、立ち向かうのを拒んだり投げ捨てたりするのではなく、弱い部分も体の一部として受け入れ、弱さと共存してほしいという思いを込めたと語った。 アジアン・イン・ニューヨークの創設者、李孟璇さんは今回のイベントについて、ファッションデザイナーだけでなくヘアメイクも全員台湾人で、モデルの多くも台湾出身だと紹介。この機会を通じてアジア人にチャンスを与え、台湾を人々に知ってもらいたいと期待を寄せた。 (廖漢原/編集:田中宏樹)