【ヒョンデ・アイオニック5長期レポート1】EVキャンプは無限の可能性!
初取材はEVサマーキャンプ
そんなアイオニック5の取材第1弾として、「EVサマーキャンプ2024」を訪れることになった。これはアイオニック5オーナーズクラブが主催で、ヒョンデ・モビリティ・ジャパンがイベントをサポートしているご縁で、伺うことになった次第。8月3~5日に静岡県富士宮市にある日本最大級のキャンプ場、「TREE LINE chillax field」で開催され、取材はメインともいえる4日に行った。 到着すると、アイオニック5はもちろんのこと、コナ、ネッソ、そして日本未導入のアイオニック6(!)がずらりと並び、ヒョンデ以外にもテスラなど他社モデルも並んでいる。広大なスペースではあるが、参加車や出展のテントでなかなかの賑わい。まずはイベントを主催する、アイオニック5オーナーズクラブ会長でもある、辻榮さんにお話を伺うことにした。 辻榮さんは、アイオニック5が日本に導入されてからすぐに購入したが、ネットで購入するためディーラーがなく、それ自体はメリットが多いと語りつつも、情報交換の場が必要と考えたそう。そこで、X(当時のTwitter)やLINEでオープンに語れるスペースを運営し、オーナーズクラブも結成した。 辻榮さんは元々キャンプが大好きで、冬山に行くほどヘビーキャンパーと自身を語るほど。そしてEVでキャンプをやりたいと思い、2年前にこのEVサマーキャンプを始めた。現在はアイオニック5だけでなく、他のヒョンデ車も増えてきたそうだが、他社ブランドもウエルカムで、意外にもガソリン車の参加もあるそう。「EVを知ってもらえるきっかけになれば」と辻榮さんは語っている。参加車は年々増えていて、今年は50台以上、約120人の参加があった。
EVラーメンとEVかき氷
イベントをサポートしたヒョンデ・モビリティ・ジャパンは、アイオニック5からV2Lで電源を供給し、ラーメンとかき氷の屋台を出展した。その名も「ヒョンデEVラーメン」と「ヒョンデEVかき氷」である(富士山の天然水を使用し、とても美味!)。暖簾や提灯を飾りいかにもお祭りの雰囲気で、SNSとリンクしたプレゼント企画もあり、イベントを盛り上げる。 辻榮さんによると、V2Lを使用した試みはいろいろとあって、昨年はeスポーツ大会を行ったそう。普通は動かせないゲーミングPCがアイオニック5なら動くそうで、スターリンクでWi-Fi環境を作り、大いに盛り上がったようだ。「不便を楽しむのもキャンプですが、EVなら設営や調理もすごく楽にできて、お手軽キャンプができるんです」。 ちなみに辻榮さんはガソリン車も大好きで、それぞれの魅力を楽しんでいる印象。自動車趣味人の間ではEVというだけで敬遠する反応も見受けられるが、アイオニック5に1週間乗って、さらにEVでキャンプを自由に楽しんでいる人たちを見て、これは、EVを今楽しまなければ損なのではないか、と強く思った。そう、EVは自由な雰囲気なのだ。 ならば、クルマ好きが思わず振り返る新鮮なデザインを持つアイオニック5を、たっぷりと楽しみ尽くしたい! そう感じた取材第1弾となった。(つづく)
平井大介(執筆/撮影/編集)