激安ショッピングサイトを見つけました。とても安いので買いたくなります。本当に安いのか見分ける方法はありますか?
同じものを購入するなら、できるだけ安く購入したいと考える消費者は多いものです。そうした消費者を狙う、激安ショッピングサイトを装った詐欺が増えています。しかし、なかには本当に良心的に安くしているお店もあるため、消費者側が見分ける術を知っておくことが大切です。 激安ショッピングサイトを見つけたとき、本当に安いのかそうでないかを見分ける方法や、通販で買い物をする際に注意したいポイントを紹介します。
偽サイトによる被害の実態
独立行政法人国民生活センターでは、全国の消費生活センターなどとオンラインネットワークを結んで、相談内容などをデータベースに蓄積しているPIO-NETというシステムを構築しています。PIO-NETに蓄積されたインターネット通販の偽サイトに関する相談件数は、2021年が5941件だったのに対し、2022年では1万1019件と倍増しました。 国民生活センターでは、「クレジットカード決済で注文したのに商品が届かない」「商品が届かずクレジットカードを不正利用された」「商品を返品したいが連絡が取れない」などの事例が報告されています。 またPIO-NETによる、偽物が届くトラブルのデータも公表しています。2022年度の相談件数は4052件で、決済方法が代金引換に関するものが約6割を占めました。代金引換の場合、消費者は代金を支払って初めて商品を開封できるため、商品が本物か偽物かを支払い前に確認できません。偽物が届いたという被害は、SNSの広告を見て購入した場合に多く見られる特徴があります。
安全な業者か詐欺サイトかを見分ける方法
本項では、通販業者が安全な業者か詐欺サイトかを見分ける方法を紹介します。 ・商品の相場を知る 商品にはそれぞれ相場があります。商品を購入する際には、相場を知っておくことが大切です。複数のサイトを検索し、どれくらいの金額で販売されているのか相場観を養いましょう。他のサイトと比べてあまりにも安すぎる場合は、何か問題があるのではと疑う習慣をつけることが大事です。 ・業者の情報をよく調べる 日本のネットショップの事業者は、取り扱う商品の種類や業種にかかわらず、特定商取引法によって「特定商取引法に基づく表記」として、事業者の氏名(名称)、代表者または責任者の氏名、住所、電話番号を通販サイトに記載しなければなりません。 購入しようとしている通販サイトがこれらの表記をきちんとおこなっているかどうかや、表示されている情報の正確性などを確認しましょう。サイト内やメッセージなどの日本語表記が、きちんとしているかも確認が必要です。Google検索などをかけて、その業者にだまされたという注意を喚起する情報などの有無も調べましょう。 ・決済方法が不審でないか 決済方法が銀行振込の前払いのみ、クレジットカード払いのみ、代金引換のみなど1種類しか指定されていない場合は、怪しいサイトの可能性があります。クレジットカード払いで購入したのに一方的に代金引換に変更された場合も注意が必要です。