先行きが不安な今こそ本気で貯める!2025年「貯めるためにやること」
相次ぐ物価の高騰で、家計のやりくりに奮闘した2024年。まだまだ先行きが不安な中、どうやってお金を貯めていけばいいのか悩みどころですよね。新年を迎えるこのタイミングでお金について改めて考え、今こそ確実に貯まる仕組みをつくりましょう! 今回は、ファイナンシャルプランナーの丸山さんに、貯めるためにやること、その中から「家計の見直し」について詳しく教えてもらいました。 【イラストで見る】むだな支出はない?家計を見直す時のポイント 教えてくれたのは▶丸山晴美さん ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー、節約アドバイザー。無理なく効果のある節約術が人気で、メディアや講演会などで幅広く活躍中。節約アイディア満載の『節約家計ノート2025』(東京新聞)など著書も多数。https://www.maruyama-harumi.com/ ■貯めるためにやること ■家計の見直し いかに支出を抑えて貯蓄に回せるかが、お金を貯める第一歩。むだづかいはないか、予算を減らせるところはないか、定期的な家計の見直しが大事です。 ■光熱費の節約 暮らしに欠かせない光熱費。毎月必ず支払うお金だからこそ、節約できればやりくりもラクになります。今一度、日々の使い方を工夫してみましょう。 ■プチ投資 ただ支出を抑えて現金を貯めているだけでは、目標の貯蓄額への道のりは遠いもの。着実にお金を増やしていくために、これからはプチ投資にも挑戦を。 ■危機感を持った今こそ、「怖い」「分からない」「面倒くさい」はやめて本気で貯めましょう 「コロナ禍以降、世の中のものやサービスの価格が上昇し、お金の価値が下がるインフレ状態に。一方で、所得は上がっていないので、特にこの2年くらいで家計への負担が大きくなっています」と、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さん。 2024年は、22年から続く円安に加えて、8月には株価が急落。自然災害の影響によって野菜が高騰したり、働き方改革関連法の施行で物流コストが上がったりしたのも、家計を圧迫している原因だといいます。 「今後は年金や年収の壁の問題などもあり、お金に対する危機感はますます高まるでしょう。そんな今こそ正しく情報をキャッチして、怖がらず、面倒くさがらずに着実に貯めていきましょう。家計を守るため、自分から動くことが大切です」 ■【家計の見直し編】家計はしこう品の節約で差がつく! お金が貯まる仕組みづくりは、まず家計にむだがないか見直すところから。 「見直しをするときは順番が大切。ただ我慢するのではなく、できるところから削減してみて」 ■家計はこの順番で見直そう 1.家賃、公共料金などの固定費 固定費とは、家賃などの住居費や、水道光熱費、固定電話代などの公共料金、保険料、通信費、教育費、自動車維持費など毎月ほぼ定額でかかる支出のこと。「暮らしは日々変化するので、1年に1回は見直し、サブスクや定期購入など、不要な契約がないか確認を」 2.食費、日用品費などの流動費 流動費は、食費や日用品費、被服費、娯楽費など、毎月変動する支出のこと。「どのくらい使っているのか、家計簿などに記載して見える化し、予算を決めます。今はお米や野菜、肉など、毎日の食事に必要なものも高騰しているので、買うときは優先順位をつけて」 3.お菓子やジュースなどのしこう品 ここで差がつく! 高騰しているものの中でも、特に値上がりが顕著なのが、しこう品。「価格自体が上がっていたり、価格は据え置きでも量が減っていたり。なくても生活に困らないものなので、それらを買いたいのなら、まずは予算内で必要な食材を買ってから、残ったお金で買うようにしましょう」 1人で考えず家族と話し合って 「すべてやめてしまうと心のゆとりがなくなってしまうので、何をどう減らすのかは、家族みんなで決めましょう。予算に余裕があるときに買う、個々のお小遣いの中で買うなど工夫を」 ※この記事は2024年12月時点の情報です。 ※投資は元本割れすることがあります。よく検討のうえ、自己責任で行なってください。 * * * 続いている物価の高騰で、もう「面倒くさい」「わからない」とは言っていられない! 先行きも不安な2025年こそ、本気で家計と向き合ってみませんか? イラスト/佐藤尚美 文=徳永陽子