ブラジルの名門サントスが1シーズンで1部復帰 監督が前所属J2長崎と契約トラブルも
かつてペレやネイマール(現アルヒラル)、三浦知良(現JFLアトレチコ鈴鹿)らがプレーしたブラジルの名門サントスが来季の1部(セリエA)復帰を決めた。11日(日本時間12日)に行われた2部(セリエB)第36節のコリチーバ戦に2-0で勝ち、勝ち点68で首位をキープ。2試合を残して昇格となる4位以内が確定し、1シーズンでの1部返り咲きを果たした。 1960年代に黄金期を築くなど過去リーグ優勝8回のサントスは、昨季の1部で20チーム中17位に沈み、創設111年目にして史上初の2部降格が決定。13年途中まで所属していたネイマールは自身のインスタグラムで「サントスはいつでもサントス。また再び戻れるさ」と古巣にエールを送っていた。 サントスは昨季までJ2長崎を率いたファビオ・カリーレ監督(51)が今季から就任。昨年12月に長崎と契約を更新したにも関わらず、一方的に破棄してサントスと契約し、長崎がFIFA(国際サッカー連盟)へ提訴する問題を起こしていた。 シーズン中盤に4戦勝ちなしで4位に後退し、指揮官の解任危機が報じられたチームは、その後首位を奪回。直近のリーグ戦4連勝で昇格を決めた。FWギリェルメは地元テレビ局グロボで「歴史をつくれてうれしい。ファンも選手もスタッフも幹部も待ち望んでいた。言葉がない」と感激の表情を見せ、MFジョアンシュミットは「クラブ史上最も厳しい1年だった。ミッションはほぼ達成したが、タイトルを狙っている」と話した。