【定年後・60歳からの働き方①】資格は需要や注目度ではなく、「学びたい」で選んで。 好きで学んだ資格は、新しい世界の扉を開くはず!
思い切ってチャレンジ!「続かなかった」としてもそこに学びは必ずある
Q.時間とお金をかけて勉強し、資格を取るのだから「世の中の需要があって今後稼げそうな資格を取りたい。どの資格を選べばいいかわからない」という人もいますよね? 紫乃ママ:うーん。私は「それが世の中で需要があるか」とか、「その業界が今後どうなりそうだ」とか、そんなことはどうでもいいと思っています。そんなことより大事なのは自分がやりたいかどうか。 自分自身は全然ピンときていないのに、「需要がありそう」とか「これから稼げると聞いたから」という理由で勉強し始めた場合、それが廃れてしまったらどうするのでしょうか。 それに勉強していて壁にぶつかったら、「なんで自分はこんなことを勉強しているんだろうか?」って、すぐに挫折してしまうのではないでしょうか。でも、それが好きで自分で選んだことであれば続けられると思いませんか。 特に、人生後半で資格を取るとか、学び直すということであれば、世の中のことは関係ないです。 世の中は移ろいゆくもの。そんなことを追いかけても仕方がないので、自分が面白そうだと思えることを勉強してみて、もう少し知りたいと思えたら継続していくというのが、いちばんいいと思います。 資格に限らず、私が何かチャレンジするときに、常にお守りのように持っている言葉があって、それは「嫌になったら、やめればいい」なんです。 「いつでもやめられる」と思うことで、新しいことに思い切ってチャレンジできます。これはすごく大事です。 もちろん、資格取得のために学ぶということはお金もかかることなので、途中でやめるともったいないという気持ちにはなりますよね。でも途中でやめても、「この資格は自分には向いていなかった」ということも学びのひとつ。それを学ぶための費用だったと思えばいいんです。 だって、始めてみないと、それが自分に合うかどうかすらわからなくて延々と悩んでいるしかない。でも、始めてみて「これは違ったな」とわかったら、次に行けるじゃないですか? どんな経験もそこから学ぶことはあります。もちろん、できるだけコストを抑えて始めるという工夫はしたほうがいいとは思いますけどね。 「自分にこの業種は向いているのか」「向いているなら資格を取ってみようかな」なんて考えていてもその答えは永遠に出ません。 なぜなら、知らない世界のことなのですから。