【詳報】廣瀬爽彩さんの苦しみが克明に…旭川いじめ問題 再調査報告書公開で具体的な内容判明
3年前、北海道旭川市の公園で女子中学生の遺体が見つかった問題で、再調査委員会の報告書が13日に公表されました。 クラスで居場所を無くした生徒が上級生につながりを求め、さらなるいじめに苦しむようになった過程が事細かに記されています。 「いじめ被害が存在しなければ廣瀬爽彩の自殺は起こらなかった」 13日公表された367ページにわたる再調査報告書は、ひとりの女子生徒が自ら命を絶った理由についてこう結論付けました。
旭川市の中学校に通っていた廣瀬爽彩さん・当時14歳。 2021年3月、市内の公園で凍死した状態で発見されました。 廣瀬さんは2019年4月に中学校へ入学しましたが、直後から体の不調を訴え、学校に行きたがらないなど、様子が変わっていきました。 再調査報告書は廣瀬さんに対する7件のいじめを認定しました。(※原稿末尾に詳細内容あり)
新たに認定されたのは「クラス内でのいじめ」です。 入学直後、クラスで悪口や真似されるなどのいじめを受けたといいます。 クラスでの居場所を失った廣瀬さんは、上級生らのグループにつながりを求めるようになりました。 ▼学校内でのいじめを訴える廣瀬爽彩さんの投稿 「前の学校でクラスに馴染めなくてクラスが怖い」 「クラスではいつも浮いていました」 「1人になりたくなかった。だから先輩たちから離れられませんでした。何より何より1人が怖かったから。でも先輩たちといることによって私は誇りも失うことになります」 こうした中、上級生は廣瀬さんに対し、SNSなどを通じて性的な動画を要求。 廣瀬さんは必死にこれを拒もうとします。
▼廣瀬爽彩さんが送信したメッセージ 「動画とりたくない」 「動画が嫌なんです」 「動画やだ」 「動画ってなんか怖い」 「動画無理です」 しかし、上級生らが廣瀬さんを公園で取り囲み、性的な行為を強いるなど、いじめはエスカレート。 廣瀬さんは「もう死にます」と話して近くの川に入り、中学校の教員に自ら電話しました。