【詳報】廣瀬爽彩さんの苦しみが克明に…旭川いじめ問題 再調査報告書公開で具体的な内容判明
いじめの記憶が自殺の要因となったとする今回の報告書。 公表を受け、旭川市の今津寛介市長はー (今津寛介市長)「同じことが二度と繰り返されないよう、関係者ひとしく取り組みを進めていくことこそが、爽彩さんが生きてきた証になると思います」 廣瀬さんが受けた苦しみを記した今回の報告書。 遺族は「今後同じことが繰り返されないよう、そして同じような悩みを抱える方にも役立てていただきたい」とコメントしています。
▼再調査によって認定されたいじめ7項目 ①廣瀬爽彩さんの特性を背景として、クラス内の人間関係から疎外されていると感じさせ、孤独感を抱かせるに至ったこと ②廣瀬爽彩さんの特徴的な行動を取り立てて指摘したり、(自分たちとの)「違い」を、略語・隠語で言ったり、クールダウンのために教室を離れる廣瀬爽彩さんの行動を「私もう帰る」といった言葉とともに真似をして笑いをとったりしたこと ③性的な写真を送付させたこと、体を触ったこと ④ジュースなどをおごらせたこと ⑤LINEで性的行為を見させたこと、性的な話題を続けたこと、写真などを送らせたこと ⑥公園で性的行為をさせたこと ⑦生徒が廣瀬爽彩さんの真似をしてからかったこと、廣瀬爽彩さんに対して死ぬつもりもないのに死ぬなどと言うなといった趣旨の発言をしたこと 再調査委員会は報告書で「いじめは廣瀬さんの自殺の主要な原因であった可能性が高い」と結論付けています。 同じ悲劇を生まないために、廣瀬さんのいじめ問題を教訓に再発防止が求められています。
▼厚生労働省や自殺の防止活動に取り組む専門家などは、悩みを抱えていたら自分だけで解決しようとするのではなく、専門の相談員に話を聞いてもらうなどして欲しいとよびかけています。 ●電話「こころの健康相談」0570-064-556 ●LINE「北海道こころの健康」友だち追加 ●LINE「生きづらびっと」友だち追加