自転車の「ながらスマホ」で懲役刑も…11月から変わった「道路交通法」の罰則とは
加害者になることもある自転車、自転車保険の加入は必須
過去の事故事例では自転車運転者が加害者となり、高額な損害賠償を命じられた例も少なくありません。そのような事例を受けて、条例で「自転車損害賠償責任保険等」への加入を義務付けている都道府県が増えています。 2024年4月1日現在、条例で義務化されているのは、下表のとおりです。いずれも罰則規定はありませんが、お住まいの自治体の状況を確認し、保険の加入を検討しましょう。 自転車損害賠償を補償するには以下のような商品があります。
1.「自転車保険」のような名称で傷害保険と賠償責任保険がセットになっている保険 2.自動車保険、火災保険、傷害保険などの特約として、日常賠償責任保険または個人賠償責任保険がセットになっている保険 3.学校や大学で加入する団体保険で賠償責任保険がセットになっている保険 4.TSマーク付帯保険(点検整備された自転車の車体に付帯された保険ですが、点検日から1年以内という補償条件があるので注意が必要です) 過去の事例では9000万円以上の高額賠償の判例もあります。保険加入の際は、賠償金額の上限を確認しましょう。できれば、無制限補償の商品を選んだ方が安心です。 自転車は手軽で便利な乗物ですが、車と同様に危険が伴います。安全運転に心がけましょう。
寺田 紀代子(ファイナンシャルプランナー)