重度障害者の木村英子氏、れいわ新選組から参院選出馬(全文2)障害者施策はどれもひどい
障害者を理解しようとする自治体は増えてきた
で、いい点ですよね。いい点は、そうですね、あまり見当たらないのですが、ただ、差別解消法が施行されて、少しずつ障害者の人を理解しようという自治体も増えてきて、お店とか、そういうところのバリアフリーに少しずつなってきたなっていうのはとても助かるなって思います。交通機関も、電車ではスロープを出していただいたりとかしてますし、そういうハードな面は少しずつ良くなっているとは思いますけど、やっぱり精神的な、心のバリアですね。心のバリアっていうのはなかなか、健常者の人と障害者の人の間には、取れないなっていう思いをずっと思っています。 やっぱりそれは普段の生活の中に障害者の人たちが少ないっていうこともありますし、もちろん施設にいる方が多いっていうのもありますけど、もちろん在宅の方もいますし。でもなかなか外に出られない、社会のバリアが多くて、そういう状況の中でもっと小さいときから一緒に生活ができていれば、もっと珍しいものではなくて、一緒に当たり前にいろんなところに行ったり、生活を共にしたりということが自然になっていくことが一番いいことじゃないかなって思うので、そういった心のバリアを少しでもなくしていけたらなっていうふうに思っています。
重度障害者に歩調を合わせてくれる健常者はなかなか少ない
あと3点目、なんでしたっけ。立候補と、決め手となった、なんでしたっけ。一言ですね。やっぱり障害者の人たちはみんな体が結構きついですから、障害が重くて。生活を介護者の人とすることも精一杯だったりします。精一杯なのに行政に働き掛けしていかなきゃいけないっていう日常を抱えているので、やっぱり障害、私はかなり重度の障害なので、本当に今しゃべることしかできないんですね。あとはほとんど介護を受けます。水を飲むことから始まって、トイレとかお風呂とか、全てに介護が必要なんです。 そういう中でどなたかが、障害を持っている人がやっぱり国会に出ることによって、少しでも地域社会が変わっていけたらなっていつも思っていますけど、なかなか自分からっていうのは難しいと思うので、今回は、出ようと思った強い気持ちはやっぱり、太郎さんからお誘いを受けて、真剣に障害者の人と歩調を合わせて、国会に行って運動をしていこうっていうか、そういう気持ちが強いですね。 やっぱり私のような重度の障害者に歩調を合わせてくれる健常者の人ってなかなか少ないと思うんですよね。そういった中で、やっぱり私は政治の世界は何も分かりませんし、本当にできることといったら自分の体をもって障害を、障害者に対する政策を少しでも変えてもらいたいっていう、その思い1つなので、それが実現できるなら自分の、私が出馬して何かできることがないかという覚悟で出ました。 山本:ありがとうございました。ほかにございますか。では、そちらの眼鏡をかけた男性。