【2024僅差の選挙】35選挙が10票差以内!1票差以内、同数でくじ引きも…
6月2日投票・和歌山県古座川町議会議員選挙 最下位当選のたかおまさあき氏が83票、次点のたきぐち定延氏が82票となり、1票差で当落が分かれました。
得票数が同数でくじ引きだった選挙を除くと、当落が分かれた票差が小さかった選挙の上位2件が愛媛県内の市議会議員選挙となりました。 また、この2つの選挙は得票数に小数点があり、「按分票」が発生しています。按分票は同じ姓の立候補者がいる場合などに発生することが多く、投票先が誰かを判別できない票を配分する「按分」が行われます。 按分票の配分のしかたなど詳しいルールについては、関連記事『「タナカヒロカズ」さんがギネス更新!複数の田中さんが立候補したら「田中」票はどうなる!?』で説明していますので、ぜひご覧ください。
首長選挙で最も僅差だった選挙は
都道府県知事や市区町村長などを選ぶ「首長選挙」で最も僅差だった選挙は、1月28日投票の東京都青ヶ島村長選挙で、13票差でした。 青ヶ島村は全国で最も人口が少ない村で、今回の村長選の有権者は137人、投票率は86.13%となりました。
無投票や定員割れ、不成立となった選挙も
僅差で当落が分かれるという緊迫した選挙がある一方で、選挙戦が行われずに当選者が決まった選挙や、立候補がなく不成立となった選挙もありました。 無投票となった選挙は、首長選挙が137、地方議会議員選挙が26、地方議会補欠選挙が34、地方議会再選挙が7となりました。 ※1つの選挙で複数の選挙区において無投票となった場合は「1」と計算しています。 また、無投票となった選挙のうち、1月21日投票の福島県小野町議会議員選挙、2月4日投票の東京都三宅村議会議員選挙、3月17日投票の京都府笠置町議会議員補欠選挙、7月7日投票の北海道喜茂別町議会議員補欠選挙、11月10日投票の山梨県西桂町議会議員選挙の5つの選挙は定数よりも立候補者が少ない「定員割れ」となりました。 さらに、10月20日投票の北海道遠別町議会議員補欠選挙、奈良県御所市議会議員補欠選挙は、立候補者がいなかったため選挙自体が不成立となりました。どちらも補欠選挙のため、その自治体の議員がゼロになったわけではありませんが、地方自治体において議員のなり手不足が徐々に深刻化しているといえます。