25万7千人の客、秩父夜祭で熱狂 全国でも珍しい屋台芝居に注目 豪華絢爛な行列、世界的に有名に “だんご坂”を山車が上がりクライマックス、スターマインなど花火4千発超が打ち上がる
秩父神社の例大祭「秩父夜祭」の大祭が3日、埼玉県秩父市中心部で行われた。色とりどりの彫刻や刺しゅうで飾られた屋台と笠鉾(かさぼこ)計6基が、太鼓、笛、カネの調べに合わせて市街地を勇壮に駆け抜けた。上町では、全国でも珍しい屋台芝居が華やかに上演。山車曳(ひ)きと大輪の花火が共演する秩父の初冬の風物詩に、2日間で25万7千人(主催者発表)の見物客が酔いしれた。 昨年の秩父夜祭の様子 フラッシュ浴びて進む山車に舞う花火【動画あり】
秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山(ひきやま)祭に数えられる。「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして、ユネスコ無形文化遺産にも登録。山車と屋台芝居は、国の重要有形・無形民俗文化財にそれぞれ指定されている。 午後6時半ごろ、秩父神社から龍神様を乗せた御神幸行列が御旅所へ出発。囃(はや)し手の「ホーリャイ、ホーリャイ」のかけ声とともに、ちょうちんやぼんぼりで彩られた中近、下郷の笠鉾2基、宮地、本町、中町、上町の屋台4基が、闇夜に浮かぶ豪華絢爛(けんらん)な行列を作った。 山車が御旅所手前にある急な「だんご坂」を上がると、祭りはクライマックスに。スターマインや尺玉など4千発以上の花火が羊山公園から打ち上がり、熱気は最高潮に達した。