「世界のベストドレッサーリスト」殿堂入りしたのはアラブ王室の王妃 "キャサリン妃越え"ともささやかれる装いとは
キャサリン妃に並ぶ(キャサリン妃越えとも!?)、ロイヤル界を代表するファッショニスタと言われるカタール王室のモーザ妃。 【写真】モーザ妃のお気に入りは「ヴァレンティノ」「シャネル」 有名ブランドのウエアをカスタムし、イスラム女性の伝統を守りながらオリジナリティにあふれたスタイルは世界中から注目の的! ここでは、そんなモーザ妃の華麗なるファッションを見ていきましょう。
モーザ妃ってどんな人物? プロフィール
シェイカ・モーザ・ビン・ナーセル・アル=ミスナド妃(モーザ妃)は、1959年8月8日生まれの現在65歳。カタール前首長ハマド殿下の第2夫人で、現首長タミム殿下は妃の次男にあたります。 カタールに生まれ、エジプトとクウェートで育った妃は、1977年に生まれ故郷のカタールに戻り、カタール大学で教育を受け、その後ハマド・ビン・ハリーファ大学でイスラムの公共政策の修士号を取得しています。 カタールに戻ったのと同じ1977年、18歳の時、カタール前首長ハマド殿下と結婚、5男2女に恵まれました。第2夫人ではありますが、首長妃として公の場に登場し、国政への影響力も強いと言われています。
「世界で最もエレガントな女性の一人」と評されている
そのファッションセンスにより“世界で最もエレガントな女性の一人”と評されているモーザ妃。米ヴァニティ・フェア誌が選ぶインターナショナル・ベスト・ドレッサーにこれまでもリスト入りしていたモーザ妃は、2015年に、ついに殿堂入りを果たしました。 また、ガーディアン紙によると、2010年に英国人デザイナーが「ジャッキー・ケネディ以来、ファッションの面でこれほど世界的な反響を呼んだファーストレディはいない」と明言したとも。 スタイリストをつけていない妃は、その理由を、「私が求めているものを理解してくれる人が見つからないから」と、英フィナンシャル・タイムズ紙に回答。自身のスタイルを、“伝統を尊重しつつも現代的で実用的”と自認しているようです。
実業家としての顔も。アラブ女性のシンボル的存在
カタール財団総裁をはじめ、国連の“文明間の同盟”大使を務めるなど、教育や慈善活動の先頭に立つモーザ妃は、女性の地位向上を体現した、アラブ女性のシンボル的存在。 そんなモーザ妃は実業家としての顔を持っており、ラグジュアリーブランドの経営にも進出。妃の投資会社「メイフーラ」は、2012年にヴァレンティノを買収しており、他にバルマンやパルジレリといったファッションブランドの親会社でもあるのです。 さらに、フェミニズム運動にも積極的なことで知られ、カタールの女性の投票権獲得や運転免許解禁に尽力。2007年にはフォーブズ誌の「世界で最もパワフルな女性100人」に、英タイムズ紙の「中東で最も影響力のあるリーダー25人」にも選出されたほど。
Kaori Takeuchi