【全日本インカレ開幕特別対談】 春高女王で「ずっとライバル」の先輩後輩が大学日本一を争う 就実高出身セッター、岩本沙希(日本体大)と河本菜々子(青山学院大)
――もともと2人は関東の大学に進学を希望していたのでしょうか? 岩本 自分は関東でやりたいと思っていたので、その中で選びました。 河本 最初は関西の大学でやろうと思っていたのですが、高校で学年が上がるにつれて「もっと高いレベルでやりたい」という思いになり、(青山学院大を)選びました。 ――今のお2人の関係について教えてください 岩本 仲がいいですね。ずっとライバルみたいな感じですが、ある意味それがいい刺激になっているし、それで仲が深まっている感じもあります。 河本 高校の時から比べられることが多かったので、高校のときはもうバチバチみたいな感じですよね? 岩本 そうだね(笑) 河本 (岩本は1年早く)大学生として多くのことを経験しているので、たくさんアドバイスしてもらっていて、すごくありがたいです。ありがとうございます(笑) 岩本 この前、関東にいる年の近い就実出身メンバーで集まってごはんを食べましたが、お互いオフが合わないので、あまり遊んだりすることはないですね。授業もありますし。 河本 これから余裕ができたら、ですかね(笑)
――全日本インカレでは決勝まで対戦のない組み合わせですが、対戦したらどういう戦いをしたいですか? 岩本 青学(青山学院大)さんはすごく粘り強いバレーが強みで、今までも自分たちのバレーが全然展開できずに、何もできない状態で粘り負けてしまうということがよくありました。なので、粘り負けせず、もっと日体(日本体大)のバレーを生かしたいです。簡単に勝てる相手ではないのはみんなもわかっていると思うので、どんな展開でも最後までお互いのチームのよさを出しながら、最後は勝ちたいと思います。 河本 東日本(インカレ)の決勝(日本体大が青山学院大を下し優勝)で悔しい思いをしているぶん、やっぱり負けたくない気持ちがあって、目標の日本一になるためにも、絶対倒さないといけない相手だと思います。(関東)秋季リーグ戦が終わったあと、粘り強い青学のバレーを磨き、自分たちの中でいちばんのパフォーマンスを出すことに挑戦しています。それができれば負ける相手はいないと信じているので、日体さんと対戦したらすごくおもしろいバレーができるのではないかと期待しています。 第5シードの日本体大は東京体育館Dコートで帝塚山学院大と、第2シードの青山学院大は東京体育館サブアリーナで東北福祉大と、いずれも11月26日(火)に1回戦を戦う。12月1日(日)の決勝で対戦はあるのか? 両校の勝ち上がりが楽しみだ。 岩本沙希 いわもと・さき/日本体大2年/身長164㎝/最高到達点271㎝/就実高(岡山)出身/セッター 河本菜々子 こうもと・ななこ/青山学院大1年/身長167㎝/最高到達点286㎝/就実高(岡山)出身/セッター 取材・写真/廣田充則(編集部)
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