【スズキ油冷エンジン車まとめ】水冷でも空冷でもない⁉ GSX-R750[1985]から現役ジクサー250/SF250まで
新世代油冷エンジンの誕生
最後の油冷エンジンGSX1400から7年後の2015年、スズキは東京モーターサイクルショーにてコンセプトモデル「フィール フリー ゴー !」を参考出品します。これは自転車感覚の原付クロスバイクというコンセプトで50ccのエンジンを搭載していたんですが、なんとこのエンジン、油冷を採用していました! 今思えばこれはスズキによる最新技術のチラ見せだったのかもしれないね。 そんな前振りから5年、2020年に満を持して登場するのがジクサー250とジクサーSF250です! 名前の「ジクサー」はGSX-Rシリーズのユーザー側でのニックネームだったんだけど、 ジクサー150からスズキが車名に採用したというユニークな経緯があります。 注目はやっぱりGSX1400以来となる油冷エンジンを搭載していた事です! 新開発の油冷4ストロークSOHC単気筒249ccのエンジンにはSOCS(スズキオイルクーリングシステム)という新時代の油冷システムが採用されています。 一見すると水冷エンジンに見えるエンジン外観は冷却フィンがなくなくてもいいほどに高い冷却効率を持っているという証拠です。令和の油冷エンジンは見た目もスマートなんだね! エンジンのコンパクトさは、ジクサー250が154kg、ジクサー SF250が158kgというワンクラス下に近い車両重量の実現にも貢献しています。 この新しい油冷エンジンは2023年にアドベンチャースタイルのVストローム250SXにも搭載されているし、今後いろいろいろいろなモデルにも採用されて行きそうだね!
まとめ:新時代の油冷コンパクトスポーツ ジクサー250/SF250
GSX-R750から始まったスズキの油冷システムSACSはGSX1400に至るまでにさまざまさまざまなモデルに搭載され、世界中に油冷エンジンファンを増やしていきました。そして令和になり登場したジクサー250/SF250では、最新の技術によって効率のいい冷却性能と軽量コンパクトさをSOCSとして再構築し、新たな油冷エンジンの可能性を示したのです!! こういった独自技術のバイクに触れるとバイクの奥深さにハマって病みつきになる事間違いなし! 最新の油冷エンジンが気になる人はジクサー250、ジクサー SF250を要チェックだぜ!!
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ヤングマシン編集部