東洋大学、リーグ戦のライバル・日本大学に逆転勝ち。ラグビー関東大学春季交流大会
その後は互いに決め手に欠ける状況が続いたが、32分、相手陣のスクラムから日本大学が右に展開すると、FB(フルバック)半田翔彰(2年)が綺麗に抜け出して、中央右にトライ。ゴールも決まって再びリードを10点差に広げた。
ロスタイム、東洋大学も自陣のラインアウトからCTB(センター)アダム・タマティ(3年)が抜け出しチャンスメイク。ボールを素早く継続して、最後はラックからSO天羽が持ち出して、前半2つ目のトライ。12-17と5点差に追い上げて、ハーフタイムを迎えた。
後半、先に得点を挙げたのはリードしていた日本大学だった。後半11分、スクラムを起点に攻め込み、最後はFW(フォワード)にこだわってHO(フッカー)西岡昴(4年)が左端にトライ。SO坂本黎(3年)が難しい角度のコンバージョンキックを決めて、この試合、最大となる12点差のリードを広げた。
しかし、東洋大学もすぐに反撃する。15分、相手ゴール前、ラインアウトモールを左に回しながら押し込みHO(フッカー)小泉柊人(3年)が左端にトライ。SO天羽も難しい角度のゴールを決めて、19-24と5点差に追い上げた。
その後は再び膠着した状態となるが、東洋大学は38分、相手のインゴールドロップアウトからボールを継続し、最後は右にパスをつないで、CTB佐藤航大(4年)がライン際でトライを挙げて、24-24と同点に追いつく。
さらにロスタイム、東洋大学は相手が自陣からでも攻めてくる中で、ノックオンを誘いボールを奪取。ボールを継続して、最後はCTB岡本有生(4年)、FB坂本琥珀(2年)とつないで坂本がトライ。ゴールも決まって31-24としてノーサイドを迎えた。
東洋大学が最大12点差と苦しい展開の中でも、残り5分で2トライを挙げて、見事に逆転勝利を収めた。日本大学としては、後半の後半、ゴール前のラインアウトのチャンスで取り切れなかったことが響いた。
ともに今季こそ関東リーグ戦で3位以上に入り、大学選手権出場を目指す両校。春は東洋大学に軍配が上がったものの、秋の再戦もきっと接戦になることは間違いないだろう。