たる貯蔵のジン発売へ 鴨川の亀田酒造 熟成した香り楽しんで(千葉県)
鴨川市の亀田酒造(亀田ひとみ社長)は、国内ではまだ珍しいたる貯蔵のクラフトジン「寿萬亀アンバーカラージン」を醸造し、20日に発売する。シェリーだるで1年以上熟成させた重厚感のある味わいと、淡い琥珀(こはく)色の上品な仕上がりが特徴で、約2200本限定で販売する。 昨年4月の酒税法改正で着色度規制が廃止され、スピリッツ(蒸留酒)の一種「ジン」をシェリーだるで貯蔵して着色することが可能になったことを受け、同社では、スペインでシェリー酒の熟成に使用されたオーク材のたるを輸入。減圧蒸留装置で日本酒を蒸留してできたジンを貯蔵してきた。 ジンには、原料に欠かせないジュニパーベリー(西洋ネズの実)や、南房総産のレモン、ユズといったかんきつ類を使用しており、「熟成させることで味がマイルドになり、シェリーの甘く豊かな香りや独特のコクが生まれる。まずはロックで香りを楽しんでほしい」と亀田社長。「地元産のものを使い、地元を大切にしながら、最新の発想を取り入れ、国内外の多様なお客さまに愛されるお酒を届けていきたい」と話している。 アルコール度数は40%。700ミリリットル瓶で税込み5500円。亀田酒造の売店などで販売する。