高知の漁船員被ばく知って 子どもに被害伝える本出版
米国が太平洋ビキニ環礁を中心に水爆実験を繰り返してから70年の今年、高知県の元教員ら11人でつくるグループが、被ばくした高知の漁船員たちの被害を伝える本「ビキニの海のねがい」を制作した。「多くの人に読んでもらい、第五福竜丸以外にも被害があったという事実を知ってほしい」と話している。3月20日に出版される。 グループは、高知の被ばく者の体験を基に、2019年に同名の紙芝居を制作し、平和教育に使ってきた。中心メンバーだった元小学校教員の橋田早苗さんが22年に69歳で死去し、本の出版を願っていた橋田さんの遺志を継ごうと、残ったメンバーで取り組んだ。