「関係が良くなかったのは事実」渡邊雄太が説明 八村塁とホーバスHCの現状 両者に敬意も
バスケットボール、パリ五輪代表の渡邊雄太選手が日本バスケットボール協会や日本代表のあり方を巡るNBAレイカーズ・八村塁選手の一連の発言について初めて言及しました。 【画像】笑顔を見せるホーバスHCと日本代表選手たち 渡邊選手は2025年1月18~19日に行われる、今シーズンのオールスターゲームの出場選手発表会見に参加。その後取材に応じ、八村選手の発言の件について、事実とは異なる報道がされているとした上で、今回の問題のきっかけや自身の見解などについて約15分30秒にわたり語りました。 八村選手が発言していた男子日本代表のトム・ホーバスHCについて、渡辺選手は「八村選手とホーバス監督の関係があまり良くなかった。それは事実としてある」と説明、その原因について「きっかけはW杯後、ホーバスHCの発言が変な形で切り取られて、それを目にした塁が怒ったのがそもそもの始まり」と説明しました。 関係悪化の一因としては、NBAのシーズン中は八村選手がプレーに集中できるよう代理人が間に入るため「常に2人以上、間に人が入ってる状態でいいコミュニケーションはとれるわけはない」と指摘。 「(対立の)きっかけは、まずそこでしたっていうところで。だから悪者は1人もいませんよ、ということをまず皆さんにお伝えしておきたかった」と話しました。 また渡邊選手は八村選手に「僕なりの意見をメディアの前で話させてらう」と伝え了承済みだとした上で、自身の思いを明かし「僕はトム(ホーバスHC)が大好きです。日本代表のヘッドコーチとして誰よりもふさわしいと思ってますし、これは僕だけじゃなくて、今、代表に関わっている選手だったり、スタッフのほとんどはそう思っているんじゃないかなと思います」とホーバスHCを支持するとしました。 さらに渡邊選手はホーバスHCとも連絡を取っていると明かし「トムは今かなり正直しんどいと。今回こういう形で、今までの功績だったりとか、僕たちのためにコーチとして尽くしてくれてた部分も、否定されていってるような状態なので」と心配している様子。「この件で、もしトムが引く(辞める)ようなことがあれば、おそらく今の日本代表は崩壊していくと僕は感じています」と危機感を口にしました。 この問題について渡邊選手は「可能ならこの話はここでいったん。決着とはいかないかもしれないですが、中の人間が責任をもって解決していく。今までもやっているので、これ以上、事を大きくしたり(しないでほしい)」とお願いし「僕も代表の一員として責任を持ってこの問題に向き合っていくので」と語りました。