英、ロシア領へ長射程兵器容認か 米は慎重姿勢、戦火拡大の恐れ
【ワシントン共同】バイデン米大統領は13日、ホワイトハウスでスターマー英首相と会談した。ウクライナが米欧供与の長距離射程の兵器でロシア領を攻撃することを容認するかどうかを協議。ニューヨーク・タイムズ紙によると、スターマー氏は制限撤廃に前向きで、英仏が共同開発した巡航ミサイル「ストームシャドー」を使った攻撃の容認を求める考えだ。 【動画】ウクライナ、NATOから供与されたF16初公開
バイデン氏は慎重姿勢を維持。米国提供の武器を使わないことを条件にスターマー氏に同調する可能性がある。制限を撤廃すれば、戦火拡大は必至。ロシアのプーチン大統領は「ロシアと米欧の戦いになる」と警告している。 バイデン氏は会談冒頭「プーチン氏がウクライナとの戦争で勝つことはない」と強調。スターマー氏は「今後数週間から数カ月の支援が極めて重要になる」と述べた。 ウクライナのゼレンスキー大統領が、武器の使用制限をなくすべきだと米欧に強く要求。AP通信によると、ストームシャドーは米国製部品を使っているため、ウクライナ軍が長距離攻撃で使うためには米側の承認が必要になる。