〔米株式〕NYダウ大幅反発、一時500ドル超高=ナスダックも高い(1日午前)
【ニューヨーク時事】週末1日午前のニューヨーク株式相場は、前日の米アマゾン・ドット・コムの好決算を受けた買いに大幅反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の上げ幅は一時前日終値比で500ドルを超えた。午前10時半現在、ダウは521.25ドル高の4万2284.71ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は263.32ポイント高の1万8358.47。 米主要企業の四半期決算発表が終盤を迎える中、ダウ平均に採用されている企業のうち複数の決算内容が前向きな内容と受け止められ、この日の株価の上げを先導している。アマゾンが前日引け後に発表した2024年7~9月期決算は、売上高が前年同期比11%増、純利益が55%の増加。生成AI(人工知能)需要を受けクラウド事業の成長が寄与した。同様に前日発表されたインテルの7~9月期決算は、3四半期連続の赤字となり、赤字額は過去最大。ただ、売上高が市場予想を大幅に上回ったほか、力強い業績見通しが好感された。さらに、シェブロンが1日朝方発表した7~9月期決算は減収減益となったものの、売上高と調整後1株当たり利益(EPS)は市場予想を上回った。 一方、この日発表された米経済指標に対して市場の反応は限定的。米労働省が朝方発表した10月の雇用統計(季節調整済み)では、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比1万2000人増と、伸びは9月(22万3000人増、改定)から急減速。市場予想(ロイター通信調べ)の11万3000人増を大きく下回った。8、9両月の就業者数についても、計11万2000人下方修正した。失業率は4.1%と前月と変わらずで予想と一致。一方、米サプライ管理協会(ISM)が発表した10月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は46.5(前月47.2)と、市場予想(47.6)を下回った。 個別銘柄では、アマゾン、インテルがともに7%超上伸。シェブロンは3.7%高、ボーイングは3.2%上伸している。一方、ベライゾン・コミュニケーションズ、アップルはともに1%超安で推移している。