冬越し野菜、雪が降っても大丈夫?【やさいの時間10・11月号こぼれ話】
『やさいの時間』2024年10・11月号は、イチゴ、エンドウ、タマネギなど、冬を越して育つ野菜(冬越し野菜)の栽培を大特集! ウェブだけで読めるこの「こぼれ話」では、雪が降る地域での、冬越しの注意点を解説します。
Q.冬越し野菜を育てたいのですが、冬に雪が積もってしまいます。何か対策をしたほうがよいのでしょうか?
秋に植えつけて、春に収穫する「冬越し野菜」。冬に雪が積もる地域だと、不安に思ってしまいますよね。ただ、例えば防虫ネットなどで防雪を試みても、雪の重みでネットがつぶれて、かえって危険なこともあります。 むしろ雪が積もる地域の場合、寒風にさらされ続けるよりも、雪の下で栽培したほうが暖かいので、ここはグッとこらえて見守りましょう。また、エンドウ、ナバナなど、初期に防虫ネットのトンネルがけで保温が必要なものも、積雪のひどい地域では、トンネルをかけないほうが無難です。 一方、積雪の少ない寒冷地では、イチゴやマメ類などは、春植えの作型を検討するのも賢明な選択です。また、ソラマメなど、そもそも寒冷地の冬越し栽培は推奨できない野菜もあるので、注意しましょう。 10・11月号では、冬越し野菜の生育サイクルと栽培を成功させるコツ、イチゴ、ナバナ、エンドウ3兄弟(サヤエンドウ、スナップエンドウ、グリーンピース)、ソラマメ、新タマネギのそれぞれの育て方を紹介しています。おいしい冬越し野菜を育てましょう! 講師/藤田 智(ふじた・さとし) 恵泉女学園大学副学長、人間社会学部教授。秋田県生まれ。学生や社会人を対象とした家庭菜園指導の第一人者。「初めてでも失敗しない」栽培メソッドに定評がある。『はじめてでも大収穫! 野菜づくり超入門 秋冬&春準備編』(NHK出版)など著書多数。 ●『やさいの時間』編集部によるテキストこぼれ話。誌面で紹介しきれなかったお役立ち情報を、ウェブサイト「みんなの趣味の園芸」で公開!【不定期公開】