岡山市の新アリーナ計画 大森市長「必要な施設」市単独で整備する考えを示す
KSB瀬戸内海放送
岡山市が整備を検討している新アリーナに新展開です。県が計画に参加しない意向を示したことを受け、大森市長は「市単独」で整備する考えを初めて示しました。 【写真】新アリーナ 完成イメージ
岡山市は北区野田に約145億円をかけてプロスポーツのトップリーグの参入条件を満たす、メイン会場が5000席規模のアリーナ整備を検討しています。 新アリーナを巡っては岡山市が費用の一部負担などを県に求めていましたが、5月9日、県は計画に参加しない意向を示しています。 これを踏まえて大森市長は、5日の会見で「市単独」での整備を検討する考えを初めて示しました。 (岡山市/大森雅夫市長) 「本来は県が乗り出していただいた方が良かったと思っていますが、必要な施設なんだから我々が経済界とともにやっていくんだという意気込みで積極的に対応していこうというのが今の心境」 岡山市は新アリーナについて「公設民営」を想定しています。 経済団体は5月31日、岡山市に対して収益性を高めるために「座席数の増加」などを検討してほしいと要望しました。 これを受けて大森市長は客席の数や整備費など基本計画の内容を再検討するとしています。 (岡山市/大森雅夫市長) 「より採算性を高めていくということでいくと、どの席数がもっとも適したものなのか。建てる立場、運営する立場、意見交換しながらいい案を作っていかなければならない」 これまでの計画を再検討するための調査費用として2000万円を盛り込んだ補正予算案を、6月定例岡山市議会に提案することにしています。このため完成はこれまでの予定よりも1年遅れ、2031年になるということです。 (岡山市/大森雅夫市長) 「中四国の拠点都市・岡山県にとってなくてはならない施設だという認識に至り、今回のように岡山市単独で経済界とともに整備を進めていきたい」
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