「走りにくいけど楽しい気持ち」 成獣、幼獣50匹がゴール目指して駆け抜ける 福知山市でティラノサウルスレース
恐竜スーツを着て走る「ティラノサウルスレースin三和」が26日、京都府福知山市三和町寺尾、三和荘のグラウンドで開かれた。色とりどりなティラノサウルスの成獣(大人)40匹、幼獣(子ども)10匹が勢ぞろい。恐竜が頭を振り乱しながらゴールをめざすコミカルな姿に、会場全体に笑顔が広がった。 三和荘を中心に、地域の活性化をめざし、三和地域協議会(松下正美会長)が主催した。市内での同レースの開催は初めて。 50匹がずらりと並んだ開会式のあと、恐竜たちは、短い手をぴょこぴょこと動かしながらラジオ体操をして体を温め、競技に臨んだ。幼獣、成獣オス(男性)とメス(女性)の3部による徒競走、紅白に分かれての玉入れと大玉転がしリレーがあった。 徒競走は3部とも「三和荘」にかけた30メートル走で勝負。声援を受けながら直線を全力で駆け抜け、幼獣の部では三和小学校6年の男子児童が4秒86で優勝を手にした。成獣オスは4秒81、成獣メスは6秒38がそれぞれ1位の“公式記録”となった。玉入れ、大玉転がしは、紅白のチーム対抗で競い、いずれも赤組が勝利。競技ごとに勝ったチームが「ガオー」と勝ちどきを上げた。 レースの開催を知り、京都市北区から親子3人で訪れた女児(9)は「恐竜の格好は走りにくいけど、楽しい気持ちになります。意外と早く走れて順位も良かったのでうれしいです」と笑顔を見せていた。