「本気度が伝われば絶対に応えてくれる」...《26年ぶりDeNA日本一の立役者》牧秀悟と職人たちのチームがすでに進めている「進化計画」と「来季狙うタイトル」
グラブの型は数えきれないほどある
25日に公開された球団公式ドキュメンタリー映像「勝ち切る覚悟」で明らかになった奮闘ぶりがファンの胸を熱くしているDeNAの牧秀悟。その牧を中大時代からサポートしているグラブ職人の上武(かみたけ)直人氏が話す、プロ入り後の思わぬグラブ変更と驚異的と感じる心身の強さ。そして、上武氏やバット職人ら「チーム牧」は、すでに25年シーズンに向けた進化計画を進めているという。その全容に迫る。 【一覧】プロ野球「最も愛された監督ランキング30」最下位は、まさかの… 前回記事「「牧のバットが4mm細い理由」DeNA・牧秀悟と職人たちの絆がスゴい...「驚嘆させられたコンマ2mmの違い」「内緒で削った10gの信頼関係」』」から続く 牧のグラブを中大時代からサポートしている「ATOMS(アトムズ)」の職人である上武氏は、牧の守備を知り尽くしている。 「知り合いの紹介で大学1年生のときから牧君のグラブを作っていますが、グラブで特徴があるのは手首の部分。当時は足の動きはいいものの、手首はちょっと固いというイメージがあったんです。 その中で4年生のときにちょうど会社で手首のところの稼働域を広げられるようにバンド部分を削ったものを出してみようという企画の話が出ていた。牧君に合うんじゃないかと思って試してもらったら『いいですね。やっぱり違いますね』と言ってくれて、そこからはずっとその特殊な形状をグラブに採用しています。 ただ、大学生のときはいろいろ試したりもしましたが、型に関しては最初に渡したものとずっと同じで変わりませんでした」 しかし、プロ入り後は上武氏と模索を繰り返しているという。 「やっぱりプロは打球の強さも違う。捕れると思っても捕れない打球が出てきた。それにコーチの方のアドバイスであったり、大和さん(前DeNA)との出会いであったり、意識は高まっていると思います。それで僕も一緒に悩んで、ちょっと変えないといけないなとなった。 サイズを大きくしたり、小さくしたり、ポケットを深くしたり、重さを軽くしたり、やろうと思えばいくらでも変えられる。型、ウェブ、皮も種類、柔らかさがいくつもあって、数えきれないほどのパターンがあります。その中から片っ端から当てはめていって、牧君に合うと考えられるものを年間で10種類くらい作ったと思います」(同前) 打球が速くなって追いつけないケースが増えればグラブは大きくしたくなるのだろうが、牧の答えは違った。
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