【中山金杯】定年間近の宗像義忠調教師が最後の金杯にラーグルフで挑戦「一日一日元気に、レースを消化していきたいです」
残り短いトレーナー生活をかみしめる。3月で定年を迎える宗像義忠調教師(70)=美=が、最後の金杯にラーグルフを送り出す。 「前走(チャレンジC10着)の後に蹄を痛めたけど、サッと治してくれました。気持ちはシャキッとしてきました。ここから(厩舎解散まで)早いらしいからね。一日一日元気に、レースを消化していきたいです」 一昨年の同レースを制したモーリス産駒はその後、思うような結果を残せていないが、得意の舞台なら劇的な復活があっていい。指揮官は「中山の馬場は合うし、斤量も58キロだと思ったら、57・5キロでした。最後のサービスかな(笑)」と目尻を下げる。 3日は美浦Wコースを単走馬なりで駆け抜けて5ハロン70秒3-12秒3。トレーナーは「時計が出ちゃったね」と舌を出したが、「それだけ元気がいいということですね」とOKマークを作った。 「ここのところ成績がいまひとつなので、何とか頑張ってほしいね。ジョッキー(菅原明騎手)が年男らしいから、それにあやかりたいです」 1993年の開業以来、中央の重賞で23勝を挙げてきた。ラスト2カ月でさらにタイトルを積み重ねる。(山口遥暉)