カレーはなるべく早く 食中毒に注意を「ウエルシュ菌注意報」発出中 保健所がスーパーや飲食店に立ち入り指導 「つけない・増やさない・やっつける」が原則
4日も蒸し暑さが続いた長野県内。県が「ウエルシュ菌」の注意報を出す中、松本市保健所がスーパーや飲食店で、食中毒予防を指導しました。
スーパーの売り場で商品の温度などを測る職員。松本市保健所は1日からスーパーや飲食店など61施設を対象に温度管理や衛生状況を確認、食中毒予防を指導しています。 松本市保健所・園田春美さん: 「(食中毒予防の原則は)つけない・増やさない・やっつける。特に『ウエルシュ菌』は、常温で細菌がどんどん増えてしまう、常温に置く時間を短くする」
県が特に注意を呼び掛けているのが「ウエルシュ菌」です。県内では6月、「ウエルシュ菌」による食中毒が3件発生、学校の寮や飲食店、福祉施設で約200人に下痢や嘔吐などの症状が出ました。 特に気をつけたい料理が… 松本市保健所・園田春美さん: 「(ウエルシュ菌は)カレー粉などに元々存在すると聞く。カレー、シチューとか」 「ウエルシュ菌」が増えやすいのは45℃前後。この温度で長く放置せず「なるべく早く食べる」「たくさん作ったときは小分けして急速に冷やす」ことが大切です。 松本市保健所・園田春美さん: 「ある程度の菌数がないと食中毒にならないということがありますので、翌日に食べようと常温で置くと菌が増えてしまう。小分けにして、早めに冷蔵庫へ」 また、温め直すときは中心が75℃以上になるようかき混ぜながら、火を通すことを心がけてほしいということです。
長野放送