芸能人を虜にする、群馬県“四万やまぐち館”「女将」の華麗なる魅力…若女将が語った
児童書編集部に所属している編集Aは、大の温泉好き。好きが高じて、中学校の保健室が温泉宿(湯治場)とつながり、中学生を癒やすというあらすじの児童文学『保健室経由、かねやま本館。』(著:松素めぐり)の担当をしている。 【漫画】60歳の不倫夫が、ラブホテルでいつも「同じ部屋」を予約するヤバすぎる理由 そんな編集Aの目に留まったのは、群馬県の四万温泉にある“四万やまぐち館”だ。四万温泉は都内から約3時間程度で行けるわりに混雑がなく、気軽にリフレッシュできる。温泉街がコンパクトにまとまっているので、1泊2日でも十分に楽しめるという。 さっそく休日を利用して、四万温泉の“四万やまぐち館”に訪れた編集Aは、旅館のホスピタリティーや癒やされる湯に感動した。 露天風呂は渓流に面した壮大な造りで、夜には女将による紙芝居の読み聞かせがあり、手作りのクロスワードパズル、まちがいさがしなど、子連れにも楽しめる工夫がたくさんあった。 そんなおもてなしを堪能した編集Aは、ぜひ自身の温泉に関わる担当作を読んでほしいと『保健室経由、かねやま本館。』を“四万やまぐち館”の支配人に渡すことにした。 すると旅をしてから数日後、“四万やまぐち館”の若女将から作品を読んだ感想がメールで送られてきたのである。 ---------- <正直、最初は子ども向けの内容なのかと思ったのですが、ぜんぜんちがいました。小中学生向けの内容とは思えないくらい、しっかりと問題の核心に触れています。温泉旅館につとめる身としては、中学生が温泉で癒やされるというストーリーにも感動しました。 大人になってだいぶ肩に力を入れず生きられるようになった私としては、時間を巻きもどして、中学生のころの私に読ませてあげたいです。そして大変驚きましたが、14歳の娘がすでに『保健室経由、かねやま本館。』を読んでおりました。 娘曰く「中学生には中学生にしかわからない悩みがあって、いくらお母さんが中学生時代のことを思い出してみても、今を生きる私とはわかりあえないことがあると思う。でもこの作品には私の心の隙間を埋めてくれる言葉がたくさんあった。私はすごく好きな本だよ」と、申しておりました。>(実際のメールより) ---------- 若女将の温かいメッセージと、娘と作品とのまさかの繋がりに縁を感じた編集Aは、ホスピタリティーあふれる“四万やまぐち館”には、どんな人が関わっているのか、どのような思いで旅館を営まれているのか興味を抱き、“四万やまぐち館”の若女将に話を聞くことにした。 以降は“四万やまぐち館”の若女将・田村彩乃氏と、編集Aの会話である。