ヤクルト・村上宗隆、日本ラストイヤーへの誓い!V奪回へ「自分の成績も含めて引っ張っていきたい」 来オフにポスティングで米挑戦だ
ヤクルト・村上宗隆内野手(24)が26日、東京都内で開かれたプロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」に出席。ポスティングシステムを利用して来オフのメジャー挑戦を目指し、来季を日本でのラストイヤーと位置づける主砲は「優勝できるようにチームを引っ張っていく」と2022年以来、3年ぶりのV奪回を誓った。 【写真】56歳の誕生日を迎えケーキで祝福されるヤクルト・高津監督「イケおやじ。いい男でいたい」 最高の〝最後〟を飾るイメージはできている。今シーズンを彩った球界のトップ選手が集う「NPB AWARDS」。本塁打王、打点王、ベストナインの〝3冠〟を手にした村上は、ネービーのスーツにえんじのネクタイをつけて登場した。2025年シーズンのオフにもポスティングシステムを利用して米大リーグに挑戦する可能性があり、日本でのラストイヤーと位置付ける来季へ強い覚悟を示した。 「優勝できるように。そのために、自分の成績も含めて引っ張っていきたいと思います」 来年2月2日に25歳の誕生日を迎える主砲は、メジャー挑戦の夢を抱く。米大リーグには、25歳未満の外国人選手を獲得する際の契約金などを低く設定した「25歳ルール」があるため、村上は球団に25年シーズン終了後のポスティングシステムによる米大リーグ挑戦を容認されている。 7年目の今季は全143試合に先発出場。33本塁打、86打点の2冠を手にした。22年にシーズン日本選手最多の56本塁打を放つなど、最年少の22歳で三冠王に輝いたが、昨季は無冠で、2年ぶりに打撃タイトルを奪還。打率・244と苦しみながらも結果を残し「目標としていた数字に、チームとしても個人としても届かなかったけど、苦しい中でもセ・リーグで一番(本塁打を)打てた。打点を挙げられたのは自信にしていきたい」。前向きに捉え、成長の原動力にする考えだ。 22年以来3年ぶりのV奪回を目指すシーズンへ視界は開けている。シーズン最終戦となった10月5日の広島戦(マツダ)で自打球を受け、右母趾末節骨(みぎぼしまっせつこつ)を骨折。競技復帰まで2―3カ月と診断されたが、「レントゲン(の検査)で骨もくっついていましたし、大丈夫です。(練習メニューを)全部できています」と全快を宣言。驚異の回復力を見せ、既に前進している。 自慢のバットだけでなく、チームの顔として先導する覚悟もある。リーグ3位から下克上で日本一に輝いたDeNAの雰囲気を見て「ああいう勢いのあるチームはポストシーズンに強い。チームも明るいですし、そういうところは見習ってやるべきところはある」と再認識。5位に沈んだ今季を振り返り「もっと毎日、明るく試合に出続けられたら、チームとして変わっていたんじゃないかというのは自分の反省点。盛り上がって明るいチームだと勝てると思うので、そういったところは僕が率先してやるべきだった」と来季への糧にするつもりだ。
日本で数々の偉業を打ち立ててきた主砲が、燕党を沸かせる歓喜を置き土産にする。(武田千怜)