「大学の卒業式はやっぱり袴がいい!」と娘が言います。レンタル費用の相場はいくらくらいなのでしょうか?
「大学の卒業式には袴」というスタイルが定着しており、実際に早いうちから袴を着ることを前向きに検討する人も多いのではないでしょうか。 しかし、卒業式の袴を用意する際には「レンタルと購入はどちらがいいのか」「レンタル、購入ともにどのくらいの費用がかかるのか」について、詳しく把握していない人もいることでしょう。本記事では、大学の卒業式で袴を着た人の割合をはじめ、袴のレンタル価格相場と購入費用相場について紹介します。
大学の卒業式で袴を着た人の割合
学生のための社会人準備応援サイト「マイナビ」が、2020年2月に社会人363人を対象とした「大学の卒業式は何を着る?」の調査を行ったところ、以下のような結果になりました。 ・スーツ:160人(44%) ・袴:141人(39%) ・振袖:62人(17%) 男女別の結果は図表1のようにあり、女性回答者の半数以上が袴を着用しているとのことです。
マイナビ「大学の卒業式は何を着る? 女性の半分以上は袴。振袖・スーツは好みが割れる結果に」より筆者作成 ◆スーツや着物も卒業式に着る定番の服装 大学の卒業式に着る服装は、男性・女性ともにスーツ、女性なら袴以外に振袖などの着物が定番です。それぞれの服装を選んだ理由は、前出の調査によると以下のようにあります。 ・スーツ:学校も遠くて大変、手間をかけたくない、正装といえばスーツ以外に選択肢がない ・袴:成人式で振袖を購入した際に卒業式の袴レンタルのサービスが付いていた、周りが着ている ・振袖:成人式で着たものが着たかった、着物が好き
大学の卒業式で着る袴のレンタル価格相場はどのくらい?
卒業式に着る袴をレンタルする際には、単体ではなく、ブーツなどの履物、半幅帯、巾着、髪飾り、長襦袢、腰ひも、足袋、襟芯といった小物も用意しなければなりません。店舗の多くが袴と小物をセットでレンタルできたり、中には着付け料金も含まれていたりします。 レンタル価格は1万円前後から10万円前後と幅広いですが、平均的な相場は4~6万円前後となっています。実際にどのくらいの費用がかかるのかは、必ず店舗に確認しましょう。袴単体のレンタル料金が安くても、小物を追加したら10万円を超えていたなどのケースも有り得ます。 ◆レンタルではなく購入も可能 大学の卒業式に着る袴は、レンタル以外に購入して用意することも可能です。安いものなら1万円前後で購入できるケースもありますが、高価なものになると10万円を超えるケースも珍しくありません。 袴の素材がポリエステルやウール、正絹かどうかによっても異なり、刺しゅうが施されているなど、デザイン性が高ければ購入価格も高額になる傾向にあります。 例えば、 ポリエステルやウール素材で無地の袴なら1万円前後、刺しゅう入りなら3万円前後が購入価格相場です。これに対し、正絹素材の袴は無地でも8~9万円、刺しゅう入りになると10万円を超える購入価格相場となってきます。