【特集】海外でも人気!世界を魅了する日本の“おにぎり”…世はまさに『ONIGIRI戦国時代』!“米離れ”が進む中、国内外で専門店続々オープンのワケ
タピオカ・高級食パン・からあげ…近年ブームが去った飲食物にはない“おにぎりの魅力”とは?他業種の“おにぎり業界”参入で売り上げ2倍増の店も
そうした中、おにぎりで新たなビジネスを始める人が増えています。『明太クリームチーズ』や『スパムたまご』など、約20種類のおにぎりを揃える『おにぎり専門店 COROLY』は、専門店を経営するだけではなく、フランチャイズで開業する人の支援も行っています。
2024年5月、愛知県から研修に訪れていたのは、2023年12月に開業を決断したという大橋一寛さん(45)。年内に、兵庫・神戸市での出店が決まっています。 (年内に開業予定・大橋一寛さん) 「初めてなので、とても緊張しています。形をきれいにしながら“ふわっ”とするのが難しいです」
以前は、イタリア料理店や中華料理店で調理を担当していた大橋さん。なぜ”おにぎり専門店”を選んだのでしょうか―。 (大橋さん) 「今までブームになったものと違って、元々日本の食事の中心にあったものだから、ブームは短くなってしまうけど、商品としては息が長いかなとは思っているので、おにぎりは良いかなと」
『ぐるなび総研』によると、2022年1月~2023年10月間のおにぎり専門店の新規出店数は、前年の約1.5倍に急増しました。 (開業を支援『なゆた』・坂野成志営業部長) 「飲食店にはブームがあり、タピオカ・高級食パン・からあげなど、最近はこういうものがブームになっては過ぎ去っていってを繰り返すのが、飲食業でした。おにぎり店は、10~20年経っても、どんなエリア・どんな人にも愛される食べ物だと思います。そういう意味では一時のブームではなく、とても安定性・継続性があると思っています」
出店が相次ぐ専門店は新規開業だけではなく、近年では、他の業種からの参入も相次いでいます。 取材班が訪れたのは、観光客でにぎわう京都。八坂神社から徒歩数分の場所にある老舗漬物店『京つけもの もり』では、長年、京漬物といった漬物のみを販売してきました。京都に訪れる外国人に向けて、パンに漬物を挟んだり茶漬けにするなど試行錯誤を重ねましたが、売上は伸びず…。2024年3月、“おにぎり業界”への参入を決めました。
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