華優希、宝塚に導いてくれたシェイクスピアの作品で難役挑戦 父親役・草なぎ剛の優しさに感謝
◆宝塚と出会うきっかけはシェイクスピア作品
草なぎ剛がシェイクスピア作品初挑戦で、稀代の悪役・シャイロックを演じる舞台『ヴェニスの商人』。注目度の高い本作で、シャイロックの娘・ジェシカに元宝塚歌劇団花組トップ娘役の華優希が体当たりする。シェイクスピア作品への出演が夢だったという華に、本作に込める思い、稽古場での草なぎの印象、そしてデビュー10周年を迎えた心境などを聞いた。 【写真】退団後も変わらないキュートさ!華優希撮り下ろしショット 演劇史の巨人、ウィリアム・シェイクスピアの作り上げた『ヴェニスの商人』は、深い人物描写と痛快な展開で圧倒的な人気を誇る最高傑作のひとつ。今回は、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞に輝いた森新太郎が、古典の常識を覆す新しいアプローチで、歴史ある名作を現代のエンターテインメントに生まれ変わらせる。キャストには草なぎ、華のほか、野村周平、佐久間由衣、大鶴佐助、長井短、小澤竜心、忍成修吾ら個性と実力を兼ね備えた顔ぶれがそろった。 ――そうそうたる皆さんがそろう本作。オファーを聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか? 華:シェイクスピアに挑戦できるんだ」という事に対して、すごくワクワクするうれしい気持ちと、緊張感や不安と言うと少しネガティブなんですけど、ちょっとドキドキしてしまう気持ち。全部が同じくらいありました。 ――シェイクスピア作品への出演は夢だったそうですね。 華:シェイクスピア作品と初めて出会ったのが(宝塚の)雪組さんの『ロミオとジュリエット』だったんです。その舞台を観て宝塚に入りたいと思ったので、その時にシェイクスピアという存在が自分の中にグッと刺さったんですね。音楽学校に入ってからも授業や演劇の勉強でシェイクスピアの作品に触れる機会が多くて、出演してみたいとの思いが溜まっていきました。今回それが叶ってとてもうれしいです。 ――(取材当時)お稽古が始まったところですが、森さんの演出はいかがでしょうか。 華:とても楽しいです。いろんな言葉の解釈や言い回しだったり、時代背景だったり、森さんの頭の中にはどこまでのものが詰まっているんだろうと思うくらいいろんなものをいただけるので、自分が出ていない場面もお話を聞いているのがすごく楽しくって。でも、これからお稽古がもっともっと濃くなっていくと思いますので、ドキドキもしているんですけども、しっかりついていきたいなと思っているところです。