アクシデントも跳ね除けた下出卓矢が嬉しい地元GI初V/ボートレース三国・北陸艇王決戦
ボートレース三国のGI「開設71周年記念 北陸艇王決戦」は3日、優勝戦が行われ、シリーズ中には様々なイベントが催され、多くのお客様が来場する盛況ぶりで幕を閉じた。 終わってみれば、このシリーズは下出卓矢のためにあったと言っても過言ではない。下出は前検から一番時計をマークし、初日を白星で飾り、幸先の良いスタートを切った。しかし途中、リズムが少し悪く着順にムラがあったが、スタート勘は抜群で0台のタイミングを連発していた。 予選は14位で通過し、準優勝戦では中島孝平と同組に。地元ファンは中島と下出のワンツーフィニッシュを期待したが、下出はここでも0台の好スタートから渾身のまくり差しを決めて優出を果たした。一方、中島は惜しくも3着に終わり、優出を逃す結果となった。 優勝戦では金子拓矢が痛恨のフライングで混乱を招いたが、下出は冷静だった。0台の好スタートから差しハンドルを見事に決め、地元で嬉しいGI初優勝を飾った。地元勢では中島孝平が予選2位通過、萩原秀人も準優勝戦に進むなど、シリーズを大いに盛り上げた。
優勝者コメント・下出卓矢
「まあ、結果は嬉しいんですけど、事故レースなんで…。最終日はプロペラを2、3パターンして、特訓が終わってからまた叩き変えて行きました。チルトマイナスでエンジンを出せるように整備もして、できる事をやって行きました。整備での上積みがあったは分からないけど、5月に乗っていた時と同じルーティーンで調整しました。展示タイムの理想は6.60台とか0.10以上離したいんですけど、そう言う訳にはいかなかったですね。伸びを求めたんですけど、今回はこの辺が限界でしたね。ピット離れはギリギリだったんでしょうか…。ま、終わったんで大丈夫。もう良いです。 スタートは今節はコンマ08近辺で決まっていたので、そのくらいかなあ?くらいで行きました。まあ、勘通りでした。1マークは、まくられたのでターンマークだけ回るイメージで行きました。上手いこと回れたと思います。1着やな、優勝やなと思ってゴールを迎えました。SGを走りたかったので、嬉しいなと思いました。 エンジンが良いので、気候に左右される事なくずっと良い状態だったと思います。まだまだ、エンジン出し、自分のレベルを上げないと、もっと勝てないと思うので、日々勉強です。地元で活躍できているのは、よく走らせてもらっているのでね。 最後まで残って頂き、ありがとうございます。これからも自分らしく頑張るので応援よろしくお願いします」。
マクール