新生「銀座ソニーパーク」が竣工 低層の打ち放しコンクリート建築
若者の「マイファーストソニー」に出会う場に
旧銀座ソニーパークでは、コロナ禍を含む開園期間約3年で約854万人が来園。従来のソニーファンだけではなく、アクティビティ目的の20~30代の来園が目立ったという。これらの若年層は、ソニー製品に出会ったことがない「マイファーストソニー」が多く、ソニーパークはソニーとの出会いの場にもなった。特に音楽やアートの企画との相性が良く、ファッション関連では藤原ヒロシをディレクターに迎え、コンビニエンスストアをコンセプトにしたショップ「ザ・コンビニ(THE CONVENI)」も出店。コラボレーション商品や店舗限定グッズの発売時には常に行列ができ、深夜限定のフリーマーケット「MiDNiGHT MARKET」にも多くの客が訪れるなど話題の店となった。 リニューアル後のソニーパークのベンチマークは、ニューヨークのマンハッタンにあるブライアント・パーク。あらゆる世代をターゲットにしながら、30歳以下の層の来園を目指して様々なプログラムを企画していく。ソニーグループ自社企画以外にも、アートブックフェアのようなソニーブランドに関連しないイベントも展開する考えだ。ただし、あくまでも「余白とアクティビティのバランス」を重視する。時期によってはアクティビティを展開しないフロアをあえて作るなどして、“ソニーらしい遊び”を届けたいという。 永野社長は旧ソニーパークで培ったノウハウや、ソニービル時代からの強いブランド力を武器に、新生ソニーパークでも「ソニーらしいと言ってもらえる自信がある」とコメント。グランドオープン時の詳細は今後発表される予定だ。