酷暑を避ける新たな旅行トレンド「クールケーション」、米国で北欧やアラスカが人気の旅先に、シーズン分散化で新たな課題も
シーズンの分散化ではマイナス面も
旅行シーズンが分散化されることで、夏の人気観光地の混雑は緩和されることになるが、住民や観光事業者は年間を通じた対応が求められるようになってくる。 キーデータのデータインサイトディレクターであるメラニー・ブラウン氏は、「コロラド州では年間を通じて渋滞が発生するようになった」と話す。さらに、旅行シーズンが長くなると、労働市場がひっ迫し、観光産業は十分な働き手を見つけるのに苦労する可能性があると指摘する。 夏シーズンの需要の変化が顕著に現れている旅行先の一つがギリシャだ。Virtuosoでは、ギリシャへの夏の予約が前年比で17%減少。ギリシャのホテル経営者連盟会長ヤニス・ハツィス氏は、高級宿泊施設が打撃を受けているという。 また、ギリシャ銀行によると、今年1月から5月にかけてギリシャを訪れた外国人は21%近く増加したものの、5月の米国からの旅行者は前年比19%減少した。 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部