もう大ピンチ…。欧州で大苦戦する日本人選手6人。日本代表の主軸、パリ世代の逸材も戦力外の危機に?
MF:遠藤航(えんどう・わたる)
生年月日:1993年2月9日 所属クラブ:リバプール(イングランド) 24/25リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト 昨シーズン、遠藤航はリバプールの中盤に欠かせない存在として現地メディアやサポーターから絶賛されていた。それだけに、2024/25シーズンにおける序列の低下ぶりは多くのファンを驚かせている。 2023年8月にシュトゥットガルトからリバプールに完全移籍で加入した遠藤は、中盤のアンカーポジションで持ち前のデュエルの強さをいかんなく発揮。同ポジションを務めることもあるアレクシス・マック・アリスターの負傷もあり、クラブ史上初の13日間で5試合連続先発というフル稼働ぶりでチームを支えた。 今年の日本時間2月26日に行われたカラバオ・カップ決勝のチェルシー戦では先発フル出場を果たし、優勝に貢献している。 順風満帆に見えたリバプールの背番号「3」の旅路だったが、ユルゲン・クロップ監督の退任とアルネ・スロット新監督の到来が状況を一変させた。 辛抱強く自身を起用して信頼を寄せてくれた“カリスマボス”が去っただけでも遠藤にとっては痛手だったが、ポゼッション志向の強いスロット新監督がやって来たことでチーム内の序列が一気に低下。 リーグ戦出場は1試合、時間にしてわずか1分という状態で、SNSではリバプールの試合が行われるたびに遠藤の不遇を嘆く声が数多く投稿されている。 かつてリバプール一筋でプレーしたジェイミー・キャラガー氏は、今年9月に地元紙『リバプール・エコー』で遠藤のチームへの貢献度を高く評価する一方、「(来年)1月にも起きるかもしれないね」と退団の可能性を示唆している。 わずか1年足らずでチーム内での立ち位置が激変してしまった遠藤は、今冬に新天地を求めるのだろうか。
MF:鎌田大地(かまだ・だいち)
生年月日:1996年8月5日 所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド) 24/25リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト シーズン開幕前には現地メディアやサポーターから大きな期待を寄せられていた鎌田大地だが、ここ最近は厳しい評価が増えてきているようだ。 今年7月、鎌田はラツィオからクリスタル・パレスに完全移籍で加入。同クラブの指揮官であるオリヴァー・グラスナー監督はフランクフルト時代の恩師であり、同監督が獲得を熱望したことで移籍が実現した。 日本時間8月28日に行われたカラバオ・カップ2回戦のノリッジ戦で、鎌田は公式戦初ゴールをマークすると共にジャン=フィリップ・マテタのボレー弾をアシストして、1得点1アシストを記録している。 カラバオ・カップでは上々の出来を示した鎌田だが、プレミアリーグ(イングランド1部リーグ)における評価は芳しくない。日本時間9月28日の第6節・エバートン戦ではボランチの一角で先発出場を果たしたものの、1点リードで迎えた後半開始直後の47分に痛恨のパスミスを犯して失点に関与。その後にチームは逆転を許して1-2で敗れ、リーグ戦初白星を逃した(現在3分3敗)。 試合後、クリスタル・パレス専門メディア『WeArePalace』は「今季加入したカマダの苦戦が続いており、サポーターの懸念は確実に高まっている」と報道。一部のサポーターから「プレミアリーグでプレーする能力がない」「前線にボールを渡せない」といった手厳しい意見が出ていることを伝えている。 新天地で早くも逆風が強まっている鎌田。出場機会を得られている時に信頼回復ができなければ、ベンチ送りや退団の扉が開くことになる。