もう大ピンチ…。欧州で大苦戦する日本人選手6人。日本代表の主軸、パリ世代の逸材も戦力外の危機に?
今シーズンが開幕してから約1カ月半が経過した。ゴールやアシストなど目に見える結果を残して、現地メディアやサポーターから高い評価を受けている選手がいる一方で、主力として活躍する未来像を描きながらも、なかなか出場機会を得られずに苦戦している選手もいる。今回は欧州で大苦戦する日本人選手6人の選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
GK:シュミット・ダニエル
生年月日:1992年2月3日 所属クラブ:ヘント(ベルギー) 24/25リーグ戦成績:0試合0失点 今のところ、シュミット・ダニエルにとって欧州5年目のシーズンは難しいものになってしまっている。 2019年7月にベガルタ仙台からシント=トロイデンに完全移籍で加入したシュミットは、日本人GKにとって“受難の地”である欧州で着実に地位を築いてきた。2023年2月には、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)で100試合出場を達成。「デ・カーナーリス」(シント=トロイデンの愛称)の守護神として、多くのサポーターに愛された。 シュミットを取り巻く環境が大きく変わったのは2023年だった。2023/24シーズン開幕前にはステップアップを目指してリーグ・アン(フランス1部リーグ)のメスへの移籍が濃厚とされていたが、交渉は直前で破談に終わる。 一転してシント=トロイデンに残留することになったものの、クラブがシュミットの後釜として浦和レッズから鈴木彩艶を補強したこともあり、8月以降は一度もピッチに立てなかった。 現状を打破するべく、シュミットはクラブとの契約を解除して今年1月にヘントに完全移籍。加入後はリーグ戦8試合でゴールマウスを守り、浮上のきっかけを掴んだかに見えた。 しかし、2024/25シーズンが開幕すると、シュミットの定位置はベンチになってしまっている。公式戦出場はカンファレンスリーグ予選の1試合のみで、リーグ戦の出場は未だない。日本代表の一員として2022年のワールドカップ(W杯)・カタール大会を経験した32歳のGKは、キャリアの岐路に立たされている。