【台風10号の影響】② 観光客の姿が…宮島の旅館は 廿日市市
山本 昂輝記者(8月30日)「午後1時の宮島です。奥に見えるのが世界遺産厳島神社の大鳥居なんですが、普段は多くの観光客であふれているんですが今は人の姿を見受けることができません」はしゃぐ声にかわって響くのは雨音ばかり。 宮島と宮島口を結ぶフェリーは先月30日までおよそ1日半運転を見合わせることになりました。 122年の歴史を持つ人気の老舗旅館錦水館。部屋から楽しめる瀬戸内海の眺望がこの日は台風の影響で海も空もどんよりとしていました。 34室ある客室はこの時期は通常ほぼ満室。しかし、今回の台風は動きが遅く26日から31日までのキャンセルはおよそ100件以上。 錦水館 志熊 聡総支配人「色んな公共交通機関がノーチャージになった時点で足並みを揃えて一切(キャンセル料を)いただかないとしています」 キャンセル対応の他にも旅館では困ったことが起きていました。 錦水館 志熊 聡総支配人「島なので船が行き来しなくなると食べ物にも困るので、スタッフの食材の確保にも今回はだいぶ苦労しました」 台風への恨み節が止まらない中でフェリーがストップして1日半…再開するという朗報が!早速営業再開に向けて準備を始めます。 錦水館 志熊 聡総支配人「あすはまず館内がお客様にお越しいただいても、おくつろぎいただける状況かどうかチェックをしなきゃいけないという引き締まる思いと、来ていただけるといううれしさと両方ですね」 8月31日、台風一過の宮島には青空が広がっていました。錦水館も営業を再開。 錦水館 志熊 聡総支配人「一人でも多くの方に来ていい思い出をたくさん作って、帰っていただけるようにお待ちしてるところです」