フジテックに投資ファンドが買収提案…昨年は創業家の会長が退任に追い込まれる
エレベーター大手フジテックは31日、投資ファンドから買収提案を受けていると発表した。社外取締役で構成する特別委員会を設置し、提案について検討しているが、決定した事実はないとしている。海外メディアによると、複数のファンドと協議をしているという。 【一覧】フジテックを巡る経緯
フジテックは「法的拘束力のない初期的な提案を受けており、慎重な精査・検討が必要」とのコメントを出したが、ファンドの名称は明らかにしていない。
フジテックを巡っては、筆頭株主の香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」が、創業家出身で社長、会長を務めた内山高一氏の企業統治を問題視し、内山氏は2023年に会長退任に追い込まれた。
今年10月4日には、米投資ファンド「ファラロン・キャピタル・マネジメント」が6・59%の株式を保有していることも明らかになっている。