友風は有言実行 負け越した後の一番で最高の相撲 「いい形で締めることが出来ました」
◇大相撲九州場所千秋楽(24日、福岡国際センター) 西十両5枚目・友風(中村)が東12枚目・大青山(荒汐)を押し倒して7勝8敗で九州場所を締めた。 14日に負け越した後、支度部屋で「力士は負け越した後の一番がすごく大事だと思っています」と話していた。その言葉通り、若手の有望株、大青山を相手に前に圧力をかけ続けた。 「今場所、一番の相撲でした。途中で引いてしまうという反応もあったのですが、我慢しました。うっぷんを晴らす相撲でした」。全力を出し切った。支度部屋に戻り、風呂を出ても息が切れるほどの熱戦だった。19年の九州場所2日目に右膝を大けが。4度の手術、5カ月に及ぶ入院を余儀なくされた。因縁の九州場所、負け越したものの、最後は“男の美学”で締めた。 「今場所は疲れましたけど、自分に足りないものも分かりました。しっかり修正して準備したいと思います」と気持ちはすでに来場所に向いていた。
報知新聞社