ロッテ・佐々木朗希の移籍先は…米メディア、ドジャースが「“超”が付く最有力候補」となる有利な8つの条件とは
ロッテは8日(日本時間9日)、佐々木朗希投手(23)がポスティング(入札)制度を用いて今オフにメジャー挑戦するための手続きを開始したと発表した。「移籍先は、ドジャースが超が付く最有力候補」と報じられる中、米ヤフースポーツは、佐々木自身がドジャースを選ばない可能性もあると指摘した。 ◆大谷翔平、佐々木朗希と親しげに肩を組む【写真】 「ドジャース以外にも日本選手が所属し、優勝争いできる力がある球団は複数あるが、ドジャース以上に自然にフィットする球団は見当たらない。ただし、佐々木自身が『大谷翔平と山本由伸の陰に隠れてプレーするのが嫌』ならば、話は別だ。いずれにせよ、最終的には佐々木自身の決断が肝になる」 とはいえ、同サイトは同時にドジャースが他球団よりも有利な条件を8つも挙げた。 (1)2024年の国際ボーナスプール(25歳未満の国際FAと契約する際の契約金)が、全球団で最高額の250万ドル(約3億8000万円)も残っている。 (2)大谷翔平と山本由伸は2023年WBCの侍ジャパンでチームメートだった。 (3)12年連続ポストシーズン進出、今季はワールドシリーズ優勝。 (4)育成と投手のゲームプランに定評がある。 (5)来季の先発ローテは(通常の5人制ではなく)6人制を敷く見込みだと公表済みで、これは日本プロ野球の週1登板と似たシステム (6)日本のファンにとって(本拠地ロサンゼルスの米西部時間は)テレビ視聴しやすい時間帯。 (7)大谷翔平という不可侵の著名性と、草分け的存在の野茂英雄のおかげで、日本で断トツの人気を誇る球団。 (8)(本拠地ロサンゼルスは)北米大陸で日本人居住者数は最大。 同サイトは、さらに「大谷翔平が渡米した際のプロセスと同様に、メジャー球団にとって佐々木へのアピールポイントは札束の厚さではない。佐々木はチームが提供できる『育成』と『快適さ』をポイントに決断を下すことが濃厚だ」と指摘した。 大リーグの現行労使協定により、佐々木は2017年に23歳でメジャー挑戦した大谷翔平と同様に「25歳未満の国際FA」と分類される。そのため、今オフの時点はマイナー契約に限定され、契約金も最大700万ドル(約10億7000万円)止まり。その場合、ロッテが手にするポスティング譲渡金は20%の140万ドル(約2億1000万円)だ。 もし25歳になる26年オフ以降まで待っていれば、契約金は青天井。具体例としては、23歳だった大谷はエンゼルスとの契約金が230万ドル(約3億5000万円)、年俸54万5000ドル(約8300万円)だった。一方で、25歳まで渡米を待った山本は昨年12月、ドジャースと投手史上最高額の12年3億2500万ドル(約497億円)で契約。オリックスもポスティング譲渡金で史上最高の5062万5000ドル(約77億5000万円)を得た。 仮にロッテが同額の譲渡金を得るとすれば、これは前出の140万ドルの約36倍となる計算だ。
中日スポーツ