経営再建中の東芝が損失計上の可能性(全文1)現時点では数千億円規模になる
経営再建中の東芝が損失計上の可能性について、27日午後6時から本社で記者会見を行った。
必要なのれんの計上額は、現時点では数千億円規模となる可能性
司会:予定の時刻となりましたので、ただ今よりCB&Iの米国子会社買収による、のれんおよび損失計上の可能性に関します会見を始めさせていただきます。 最初に本日の出席者をご紹介申し上げます。当社代表執行役社長、綱川智ございます。代表執行役専務、平田政善でございます。執行役常務・原子力事業部長、畠澤守でございます。申し遅れましたが、進行を務めます広報・IRの長谷川でございます。それではまず綱川より本件の概要についてご説明を申し上げます。 綱川:綱川でございます。まず年末の突然のご案内でこのような時間の会見にお集まりいただきまして、大変恐縮でございます。本日16時、公表いたしましたとおり、当社グループ会社であるウェスチングハウスが昨年末に買収いたしましたCB&I ストーン・アンド・ウェブスター社の事案につきまして、米国会計基準に従った取得価格配分手続きを進めていたところ、当初の想定を大幅に超えるのれん、これを計上する可能性を今月、認識いたしました。 必要なのれんの計上額は引き続き精査中でございますが、現時点では数千億円規模となる可能性があります。これから実施する減損テストの結果、その一部、または全部を減損する可能性があり、その場合、ウェスチングハウスおよび当社が損失を計上する可能性があります。先ほど申し上げましたとおり本件はまだ精査中であり、3Q決算を締める過程の中で確定するので、金額的にはまだ確定していない状況ではありますが、本件で損失を計上する場合、当社の連結業績見込みに影響することからこの段階での状況をいち早くご報告するということにいたしました。 当社の連結業績見込みは11月8日に公表しておりますが、今後、ウェスチングハウスの損失計上の確定と併せて、引き続き影響の見極めが必要となります。今後、当社連結業績見込みへの影響を確定次第、速やかにお知らせをいたします。係る事態となり、株主、投資家をはじめとする全てのステークホルダーの皆さまにご迷惑、ご心配をお掛けしますことを心よりおわびいたしますとともに、引き続き新生東芝への具現化に向けまして全力で取り組んでいく所存でございますので、皆さまのご理解、ご支援をよろしくお願い申し上げます。私からは以上でございます。