震災復興を念頭に石川の経済活性化を目指す 巳年の景気を展望「経済3団体新年互例会」
石川県内の経済界も新しい年とともに動き出しました。北陸新幹線の敦賀延伸や地震の復旧・復興需要の増加もあり、全体ではゆるやかな回復傾向とされる中、経営トップらはこの1年をどう展望しているのでしょうか。 【写真を見る】震災復興を念頭に石川の経済活性化を目指す 巳年の景気を展望「経済3団体新年互例会」 金沢市内で開かれた新春恒例の経済3団体の互礼会。金沢商工会議所、金沢経済同友会、県経営者協会に加盟する企業のトップら360人が一堂に会しました。 牛田和希キャスター「2025年になりましたが、経済界のトップはことしどんな展望をもっているのでしょうか」 金沢商工会議所・安宅建樹会頭「復興元年、これから復興に向けて地域全体で、いろいろな場面で能登を応援していこうという気持ちを込めて、地域経済の全体を押していこうと。関西から関西万博で来た人に石川県・北陸に来てほしいということが課題になってくる」 石川県経営者協会・高松喜与志会長「わが社の置かれている環境が悪い。悪い状態のままでなく脱皮して新しい世界へ飛び出そう。賃金を上げるべきだと思う。賃金を上げると打っている製品も値上げできる。どっちが先かという問題だが、ぜひ価格転嫁をやってもらって賃金上昇してほしい」 能登の復興を進めることが経済全体の波及効果につながると強調する声も。 金沢経済同友会・福光松太郎代表幹事「去年は創造的復興を考える余裕もなかった。ことしはしっかり考えてみんなで実行していく年。各企業が創造的復興を自分の企業の行動に盛り込んでしっかりと行動していくことが大きな力になる」 加賀屋・渡辺崇嗣社長「ヘビ年ということで再生」 牛田キャスター「能登の復興には和倉温泉の復活がカギになりますね?」 加賀屋・渡辺崇嗣社長「観光本来の賑わい、いろいろな交流人口を生み、1次産業から3次産業まで幅広い方にお世話になっている。観光・旅館・宿泊業、これを何とか復活させながら地域の活性化につながれば」 集まった経営者らは能登のなりわい再建を進め、一丸となって経済を回していくと誓いを強くしていました。
北陸放送