2031年で“創立100周年”…「タイヤ事業」以外にも積極的に事業展開を続けるブリヂストンが目指す“企業の形”とは?
笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「DIGITAL VORN Future Pix」(毎週土曜 20:00~20:30)。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。8月10日(土)の放送は、株式会社ブリヂストン デジタルソリューションAI・IoT企画開発部部門長の花塚泰史(はなつか・やすし)さんをゲストに迎え、お届けしました。
花塚さんは、2003年に株式会社ブリヂストンに入社。タイヤ先行技術開発部に配属され、以後一貫してデータ分析業務を担当。2013年に総合研究大学院大学博士課程了。2016年、中央研究所タイヤエレクトロニクス研究ユニットリーダーを経て、2017年新設のデジタルソリューションセンターへ異動。2023年1月より現職に就いています。
◆“タイヤ事業”をコア事業として展開
1931年創業の老舗メーカーであるブリヂストン。まずは現在の事業内容について伺うと、花塚さんは「主たる収益源は“タイヤ事業”です。品質・性能の良いタイヤを作り、お客さまに届けることがメインの事業になっています」と説明します。 とはいえ、近年はタイヤ以外の事業も積極的に展開。2031年に迎える創立100周年に向けたビジョンでは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」と掲げており、「そこに向かってコア事業であるタイヤ事業だけでなく、我々の商品の価値を増幅させるためのソリューション事業にも取り組んでいます」と力を込めます。 さらには「例えば、地震のときに建物を守る免震ゴムを作ったり、ゴルフクラブや自転車など、ゴムや高分子といったタイヤ事業で培ってきた技術を他の事業に転用していけるような事業にも取り組んでいますし、我々の商品を使っていただく段階でお困りのことがあれば、解決していけるようなソリューション事業の展開も新たな柱として考えています」と明かします。